研究課題/領域番号 |
04451075
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
氣賀澤 保規 (気賀沢 保規) 富山大学, 人文学部, 教授 (10100918)
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研究分担者 |
藤本 幸夫 富山大学, 人文学部, 教授 (70093458)
上野 隆三 富山大学, 人文学部, 助教授 (80213388)
谷井 俊仁 富山大学, 人文学部, 助教授 (00242470)
中 純夫 富山大学, 人文学部, 助教授 (50207700)
小谷 仲男 富山大学, 人文学部, 教授 (50032173)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 房山雲居寺 / 仏教石経 / 末法 / 静王宛 / 契丹大蔵経 / 大智度論 / 高麗大蔵経 / 石窒 / 行社 / 仏教史 / 石窩 / 石経 / 大蔵経 / 石窟寺院 / 刻経事業 / 幽州 / 法門寺 |
研究概要 |
房山雲居寺には、7世紀初頭の隋末以来、一千年にわたって連綿と刻りつがれた膨大な量の石経が所蔵される。総数1万5千点にものぼる石経は、仏教経典としてはもとより、当時社会の生きた一面を伝える多くの題記をもつことでも貴重な一級資料である。しかしこれら資料の所在状況が具体的にわかるようになってまだ日は浅く、文化大革命の収束した70年代末以降のことであり、そのため本格的な研究もまだ緒についたばかりというのが実情である。そうした現状をふまえ、雲居寺の歴史とその石経事業を取り上げ、その内容と意義を多角的基礎的に明らかにしようと目指したのが本研究となる。 本研究では、初年度にまず雲居寺と石経をめぐる共同報告と討議に力を入れ、メンバー全員の共通認識を形成し、これをふまえ2年度から、メンバーそれぞれに個別のテーマを設定し、具体的な資料の調査と分析に着手した。その間、関連する研究発表も定期的につづけ、共通の理解を深めた。そして3年目の最終年度には、各人のテーマにもとづく個別成果のとりまとめに努め、その結果「成果報告書」として刊行したのが『中国仏教石経の研究-房山雲居寺石経を中心に-』となる。具体的には、氣賀澤が、隋唐期を中心とした雲居寺のその石経事業の歴史、小谷が、石経事業の背景にある末法思想の由来、谷井が、とくに遼代の房山石経事業にかかわる政治社会的背景、中が、山西省応県木塔出土経典と房山石経との関係、藤本が、房山石経と高麗大蔵経との影響関係、上野が、雲居寺刻経事業と間接的にかかわる唐宋期における四川の石経活動、伊藤が、房山石経本『大智度論』と敦煌本との関係、姚長寿(研究協力者)が、房山遼金刻経中に新発見の華厳典籍の意義をと、多様な角度から考察を進めた。当研究の主要にして根幹にかかわる課題は、ここに基本的に考察の俎上に上り、所期の目的はほぼ達成しえたと考える。
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