研究課題/領域番号 |
04451083
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
国文学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山下 宏明 名古屋大学, 文学部, 教授 (20023567)
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研究分担者 |
小川 正廣 (小川 正広) 名古屋大学, 文学部, 助教授 (40127064)
神澤 榮三 (神沢 栄三) 名古屋大学, 文学部, 教授 (60022365)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 平家物語 / 口誦詩 / 語り / 平家琵琶 / ローランの歌 / ギリシャ古典 / 兵藤裕己 / ギリシヤ古典 / 比較文学 / 館山甲午 / ロランの歌 / ホメロス / 叙事詩 / 定型句 |
研究概要 |
前年度の成果を踏まえ、研究分担者各自の専攻領域の研究を改めて問いなおすことを課題とした。すなわち、山下は、改めて平家物語を内在的に規定している‘語り'の問題を物語と音曲の両面にわたって検討し、説話文学との差異を明らかにし、語り行為論的観点からする平家物語論に対して評価を加えた。音曲面については東京芸術大学を場とする共同研究グループとの音楽的成果を生かしたり、語り行為論的側面については、これも芸大での共同研究者の一人である兵藤裕己氏による肥後に伝わる座頭琵琶の語りの実情からする成果をめぐって、平家物語を口誦詩的観点のみに限定して論じきれないことを論じた。 神澤はローランの歌との比較から口誦詩論的に平家物語を論じ、その成果を國文学者たちが企画した“あなたが読む平家物語"の1冊『芸能としての平曲』に求められて執筆、近く東京都内の出版書肆から刊行の予定である。なお山下の成果も、その企画の1冊『平家物語の受容』におさめ、すでに刊行ずみである。フランスの口誦詩との比較研究については先例もあるが、外国文学研究者が平家物語に即して検証したのは、佐藤輝夫氏以来の成果であろう。 小川については専攻のギリシャ古典の関する学位論文の出版に従事し、その作業を進めるうえで本研究の成果を踏まえた。ギリシャの口誦詩は、世界のいわゆる叙事詩の原型をなすもので、平家物語を口誦詩論的に検討するうえでも有効なモデルであることを改めて確認した。
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