研究課題/領域番号 |
04451087
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
その他外国語・外国文学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
吉島 茂 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50011309)
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研究分担者 |
大石 紀一郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30194070)
石田 勇治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30212898)
足立 信彦 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10175888)
北川 東子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (40177829)
麻生 建 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (80012524)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | ドイツ統一 / ヨーロッパ統合 / 言語政策 / 地域主義 / 多文化主義 / モダニティ / 国際的流動性 / 政治文化 / 地域 / 文化 / ドイツ / ナショナリズム / 国民意識 / 異文化 / 地域研究 / 統一 |
研究概要 |
本研究では、急速に変化するヨーロッパにおけるドイツの思想の変化、および国境の止揚にともなう国際化に端を発する人口の移動から生まれる言語・言語政策を扱った。 前者における重要な観点は、ドイツにおいては社会的な近代化と思想的におけるモダニティが非同時的に展開したために、政治・経済における近代の制度と文化における革新との衝突が生じたことである。また、ドイツ統一とヨーロッパ統合は、多文化主義の意義、普遍主義と地域主義の関係、国民的アイデンティティの政治など、新たな思想の展開にとって大きな挑戦を意味している。 後者においては、二つの方向で展開が認められる。すなわち、国民国家の事実上の弱体化により、少数民族の存在がそれなりに認められ、かつてのような言語抑圧政策は陰をひそめた。そうした彼らの言語・文化にそれなりの保護・育成策が採られるようになった。また、従来の国民国家の通用語である「国語」はその国だけのものでなくなり、ヨーロッパ市民が共通して持つものとの認識が次第に強くなり、「外国語」ではなく、「第二言語」としての他の隣接国の言語の学習に力が入れられるようになった。それとともに学習開始時期の低年齢化が押し進められ、各所でバイリングアル教育の試みが進められている。
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