研究課題/領域番号 |
04451091
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
言語学・音声学
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
中井 幸比古 香川大学, 教育学部, 助教授 (10221441)
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研究分担者 |
新田 哲夫 広島文教女子大学, 文学部, 講師 (90172725)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 垂井式アクセント / 中央式アクセント / 式の対立 / アクセント変化 / 福井県若狭方言 / 滋賀県湖北方言 / 京都府丹波方言 / アクセント / 京都府方言 / 福井県方言 / 式の消失 / 高起式 / 低起式 |
研究概要 |
今年度は、福井県敦賀市・同美浜町・滋賀県余呉町・同西浅井町・同マキノ町域で約30地点の臨地調査を行った。 上記の今年度の調査と、昨年度まで行った調査によって、近畿東北部における、中央式アクセントと垂井式アクセントの境界を確定することができた。 即ち、滋賀県の上記調査地域は全域中央式であることが確認できた。この滋賀県の中央式は、京都市から地理的に連続してつながっているものである。また、上記地域の西北方向にあたる、福井県上中町・小浜市の中央式(昨年度調査)にもつながっている。 一方、福井県敦賀市と美浜町のほぼ全域は垂井式であることが判明した。この垂井式は、京都府中部から福井県大飯町にかけて広がっているものとは地理的に連続してはいない。(中央式によって分断されている) また、敦賀半島の一部や、敦賀市南端部などでは、特定の環境下でのみ対立が残存することが判明した。このような現象は、昨年以前の調査で、京都府和知町中山において初めて発見したものであるが、敦賀市域の場合は中山とは残存する環境が異なっており、興味深い。さらに、垂井式の地点でも、かつて式の対立があったことを示す痕跡が残っている、という現象も発見できた。 これらの現象を考慮に入れ、式の対立の消失のメカニズムの詳細を明らかにし得た。
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