研究課題/領域番号 |
04451107
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済事情・政策学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
石垣 健一 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (40047486)
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研究分担者 |
後藤 純一 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (70234987)
西島 章次 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (70116234)
阿部 茂行 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (60140076)
片山 誠一 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (70047489)
井川 一宏 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (80031392)
富田 昌宏 神戸大学, 経済経営研究所, 助教授 (20122377)
下村 和雄 神戸大学, 経済経営研究所, 助教授 (60116217)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
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キーワード | 環太平洋経済 / 国際協力 / 国際貿易 / 経済的相互依存 / 経済発展 / アジア・太平洋地域 / 直接投資 / 不完全競争 / 環太平洋経済圏 / 貿易 / 安全保障 / スウィッチング回帰モデル / 日本経済 / アジア・太平洋 / ODA |
研究概要 |
本研究の目的は、国際協力と経済発展、貿易、直接投資、ODAなどに関する理論的、統計的研究を踏まえて、環太平洋経済における国際協力の現状と問題点、より具体的には、環太平洋経済全体とそれを構成する地域ないし主要国経済各々からみての国際経済協力の現状とその問題点を多面的かつ多角的に明らかにすることにあった。理論的、計量経済的分析ツールの研究は足立、下村、片山の研究成果に示されている。足立論文は長期期待の変化が経済発展の経路に如何に影響を与えるかを分析している。下村論文は耐久消費財と変更可能な時間選好を考慮すれば国際貿易パターンがどのように影響を受けるかを検討している。片山論文は不完全競争下での国際貿易と完全競争下での国際貿易との間の相違を理論的に明らかにしている。片山は別論文で貿易構造の変化の分析のための新しいスウィッチング回帰モデルの構築を行っている。このような理論的、計量的研究に基づいて環太平洋地域での国際協力に関する様々な分析がなされた。石垣はオセアニア地域、特にオーストラリアの金融・外国(直接投資)の環太平洋地域のその他の国との関係を明らかにした。西島はラテンアメリカ地域の経済協力の現状と問題点、およびその解決のための経済改革について検討した。阿部・井川論文は南アジアと日本の経済協力の現状と将来の展望を行っている。後藤論文はEU(ヨーロッパ同盟)の結成が日本、米国、東南アジア諸国の経済に与える経済的影響を数量的に明らかにした。山口論文は相互依存関係を強めている環太平洋経済圏の中で、日本の食料問題を如何に解決してゆくかを「新政策」を批判的に検討することによって考察している。環太平洋地域全体でみる時、民間による貿易、直接投資、金融などの関係強化によって、その相互依存性を強めているが、しかし安全保障上の問題や貿易摩擦問題が存在しており、政府間の協力体制の構築が必要である。
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