研究課題/領域番号 |
04451108
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済事情・政策学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
大須 眞治 中央大学, 経済学部, 教授 (20055221)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 農業的土地利用 / 都市的土地利用 / 工業用地 / 農村集落 / 土地所有権 / 土地価格 / 農地宅地化 / 土地改良 / 出作 / 農地の都市的利用 / 農業生産の担い手 / 代替地 / 土地造成 / 工業団地 / 農地の宅地化 / 出作・入作 / 農地の都市的土地利用 |
研究概要 |
本調査研究の目的は、JR新潟駅南部地域で急速に展開しつつある農地の宅地化の実態をふまえつつ、都市化の進行する中で農地の都市的利用と農業的利用の調整を計画的に行うことがいかに可能であるか、あるいはそれにはどのような困難があるかを実証的に解明することにある。 調査対象となる亀田郷地帯は新潟市の一部と亀田町、横越村を含み1万ヘクタールの広さに及んでいる。この地域は信濃川と阿賀野川に囲まれた強湿田地帯であったが、土地改良事業によって乾田化が実現した。乾田化とほぼ時を同じくして宅地化が始まった。こうした事態に対応するため、土地改良区き、農民主体の土地利用を実現するために1975年「亀田郷地域センター」を設立したのであった。 本調査研究は、この「亀田郷地域センター」の活動を実証的に分析することにより、農民主体による土地利用計画がどこまで可能であるかを検証することである。調査研究としては亀田郷地域センターの活動場面となった亀田郷を中心とする地域の土地移動、地価変動の状況を明らかにし、亀田郷地域センターが対応した農地の宅地化の性格を明らかにする。 それを前提として亀田郷地域センターが土地移動に深く関係したといわれる亀田町工業団地の団地造成を事例として調査研究する。そこで団地造成にかかわった農家の多い集落である亀田町下早通りを調査対象とし、同集落全戸(52戸)の農家実態調査を行った。 その結果、有効回答39戸中18戸が亀田郷地域センターに批判的な意見をもっていることが判明した。批判的な意見の多くは、亀田郷地域センターが宅地化を推進したことを理由にしている。このような結果が出たことについて農村社会の問題と、農民的土地利用計画の問題があると思われる。
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