研究課題/領域番号 |
04451128
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
高橋 健夫 筑波大学, 体育科学系, 教授 (60029725)
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研究分担者 |
岡澤 祥訓 (岡沢 祥訓) 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (40110978)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 優れた体育授業 / 体育指導法 / 指導スタイル / 授業研究 / 子どもによる授業評価 / 組織的観察法 / 教師行動 / 生徒行動 / 体育授業 / 指導法 / 授業評価 / めあて学習 |
研究概要 |
新しい体育の基本的な考え方(生涯スポーツへの志向;運動の内在的価値の尊重)にたって、そこで強調される学習目標(意欲・関心・態度、学び方、技能)を効果的に実現するための指導法について、理論的・実証的に検討した。1)理論的研究として、特にムスカモストン及びハーウィッツの指導スタイル論を中心に検討を加えた。その結果、各指導スタイルの価値は、授業での目標、教材、生徒の経験に対応して決定されるもので、各スタイルは方略的に適用されるべきものであるとの結論を得た。 2)授業分析のための形成的評価票と診断尺度を作成した。また、この評価に作用する授業過程での重要な要因を観察・分析するための簡便な観察法を開発した。 3)体育の指導法に焦点をおいて、7つの実験授業研究と1つの調査研究を行った。これらの結果から、学習成果に有効な指導法のあり方として、次のような知見を得た。 (1)特に小学校の場合、間接的指導の方が直接的指導よりも学習成果を高めるうえで有効である。しかし、この方法で効果を上げている授業では、教師の周到な計画と準備がなされていた。授業前の教師の主導性によって課題を設定し、児童に課題選択させるという方法が有効であろう。 (2)授業中の教師の指導性についていえば、児童の主体的学習に対して教師が積極的な相互作用(肯定的・矯正的フィードバック)を通して支援していくときに最も大きな効果を上げた。教師の相互作用の重要性は今回の研究で最も明確な知見である。 (3)文部省が提示したスパイラル型の学習過程のモデルのよさは十分認められるが、特に認識的・技能的成果を高めるという点で問題があり、この点を配慮して開発した修正型モデルの意義が認められた。
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