研究課題/領域番号 |
04452027
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核・宇宙線・素粒子
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岸本 忠史 大阪大学, 理学部, 助教授 (90134808)
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研究分担者 |
中野 貴志 , 助手 (80212091)
野海 博之 高エネルギー物理学研究所, 助手 (10222192)
大隅 秀晃 大阪大学, 理学部, 助手 (70176882)
江尻 宏泰 大阪大学, 理学部, 教授 (80013374)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | 弱崩壊 / 非対称 / 偏極 / ハイパー核 / 非中間子崩壊 / (K,π)反応 / (π,K)反応 |
研究概要 |
この研究で準備、提案された、「偏極^5_ΛHeハイパー核の非対称非中間子崩壊の研究」は平成4年度に高エネルギー研究所で採択された(PS-E278)。準備も含めて約1年半をかけた実験は平成5年度末に成功裏に終らせることができた。偏極ハイパー核生成には当初(K^-,π^0)反応を使う予定であったが、実験条件等の現実性を考え(π^+,K^+)反応を使うことにした。π^0検出のために初年度に開発した鉛プラスチック検出器はE-278実験では崩壊粒子検出器として粒子の同定とエネルギーの測定に使用された。荷電粒子と光子が同時に検出できるユニークなものである。その他SSD、MWPC、Plastic hodoscope,NaI,Lucite Cherenkov等の検出器を製作し、kaon spectrometerには核研が主になって製作作した超電導kaon spectrometer(SKS)を使用した。これらにより弱崩壊について偏極に対する非対称度だけでなく、分枝比等世界の他の実験の追随を許さない高精度・高統計のデータが得られた。この間物理的検討を重ねると共に、以前の関連する実験の解析も並行して進め以下のような物理的成果にまとめた。 (1)準自由反応におけるハイペロンの偏極(文献1) (2)ハイペロン生成とハイパー核生成の分離(文献2) (3)偏極ハイパー核の偏極度と非対称弱崩壊(文献3、6) (4)ハイペロン・核子弱相互作用と偏極ハイパー核の非対称弱崩壊(文献4) (5)原子核中での強弱ハイペロン・核子相互作用(文献5) 今後約1年をかけて、とられたデータの解析とその物理的検討を行なう。
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