研究課題/領域番号 |
04452105
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理計測・光学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
吉村 武晃 神戸大学, 工学部, 助教授 (70031127)
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研究分担者 |
中川 清 神戸大学, 工学部, 助手 (50198032)
峯本 工 神戸大学, 工学部, 教授 (60031093)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1992年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | 眼底立体計測 / 緑内障診断 / 格子投影法 / C / D比 / リム幅 / 視野欠損 / ニューラルネットワーク / 乳頭陥凹 / 眼底カメラ |
研究概要 |
パターン投影法の一つである格子投影法によって眼底の3次元計測を行い、乳頭陥凹パターンから緑内障診断を行う方法の開発を二つの観点から研究した。一つは撮影を効率よく高精度に行うため、ハードウエアの改善である。もう一つは乳頭陥凹の等深度曲線図を作成する画像処理法の研究と、その結果から緑内障の診断を行う方法の研究である。得られた成果は以下の通りである。 1.眼底カメラ(Kowa fx-50c)を改造し、ファインダーを覗きながら、最適の撮影条件で格子像付き眼底像を撮影することができた。この結果、撮影の成功率を95%以上にすることができた。今後臨床実験を行う際に、患者に対しても充分適用できることが分かった。 2.正常眼に対してではあるが、撮影された格子像付き眼底像からの格子線の抽出を自動化した。その結果、乳頭陥凹を約15%の標準偏差以内で求めることができた。 3.C/D比は個体差が大きい。しかしCup領域の平均陥凹を同時に測定することにより、それを除去することができた。これにより緑内障と強い相関があるC/D比を取り出すことができた。また緑内障性視野欠損の部位が、リム幅の狭まり方向と良い相関があることを見つけた。 4.緑内障性視野欠損を決める要素は主に、8方向のリム幅、C/D比、Cup領域の平均陥凹量の10個のパラメータであることが分かった。さらにこの10個のパラメータを入力として、ニューラルネットワークによる緑内障の病期判定が可能であることを見つけた。
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