研究課題/領域番号 |
04452125
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械工作
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木村 文彦 東京大学, 工学部, 教授 (60133104)
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研究分担者 |
吉田 良正 東京大学, 工学部, 助手
乾 正知 茨城大学, 工学部, 助教授 (90203215)
鈴木 宏正 東京大学, 教養学部, 助教授 (40187761)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1992年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | コンカレントエンジニアリング / 工学知識ベース / 仮想生産 / 技術情報処理 / CAD / CAM / CIM / プロダクトモデリング / エンジニアリングデータベース |
研究概要 |
本研究の目的は、工学に関する知識を体系的に計算機化することにより、製品の機能や生産性の事前評価を可能とする仮想生産環境を実現し、従来は熟練者のノウハウであり、技術拡散の難しかったコンカレントエンジニアリングを明確な学術としようとすることである。そのために、以下の諸点について研究を進めた。 (1)仮想生産とコンカレントエンジニアリングの体系 企業における設計生産の技術作業の実態について調査を行ない、仮想生産を基礎とするコンカレントエンジニアリングによる生産システムの構成法を明らかにした。試行錯誤や協調を含む複雑な設計・生産展開過程を記述できるプロトタイプシステムを作成した。 (2)中核となる工学知識の抽出と整理 物理法則に基づく原理原則的な知識を主体として、基礎的な技術情報(寸法・公差、組立、振舞、機能など)を組織的に抽出し、多様な利用が可能な知識ベースの形態に整理した。実現は今後の課題である。この知識ベースを介して、設計者や生産技術者が自由に協調して仕事を進める。 (3)統合工学知識ベース構築のための基礎技術 意味や種々の関係を柔軟に表現できることを目的として、数式処理、非標準論理、対象指向などを取り入れ、知識の依存性や整合性管理を強化した記述方式を確立し、プロトタイプシステムを構築して、実験した。 (4)統合工学知識ベースプロトタイプの作成 企業との共同により、コピアの光学機構や自動車エンジンの主要構造などを例として、製品や製造プロセス情報を記述し評価した。 要素技術としての知識ベース構築法と製品や製造プロセス知識の体系化についてまとめることができたが、実現を通じて評価することは今後の課題である。
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