配分額 *注記 |
8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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研究概要 |
固・気・液三相流動層によるリキッドアイスよりの直接接触採冷熱伝達に及ぼす,空気流量,初期水溶液濃度,空気温度,およびリキッドアイス層高の効果に関して研究がなされた.得られた成果は下記の通りに要約することができる。 (1)リキッドアイスを用いた固・気・液三相流動層は,その流動状態および槽内の撹伴状況は非常に良好であり,スラッギングは認められない. (2)リキッドアイス中に,直接空気を吹き込むことにより,固・気・液三相流動層を形成させることができ,かつリキッドアイスから気泡に対し,直接接触採冷熱を高い効率で行なうことができる. (3)リキッドアイスから空気へ直接接触で採冷熱を行う場合,空気流量が大きく,また流入空気温度が高く,かつリキッドアイス中のエチレングリコール水溶液初期濃度が高いほど,交換熱量は大きい. (4)採冷熱を行う際の体積熱通過率は,空気流量が大きく,また流入空気温度が高く,かつリキッドアイス中のエチレングリコール水溶液初期濃度が高いほど大きい。 (5)直接接触法によって採冷熱を行う場合,交換総熱量の0.2から0.7%程度の送風動力により採冷熱を行うことが出来る。 (6)直接接触法によって採冷熱を行う場合,間接的に空気へ採冷熱を行う管群などの場合と比較して,同容積の場合,約40倍の冷熱が得られる。 (7)リキッドアイスから空気へ採冷熱を行う場合の層高の効果については,層高が高く,空気流量が大きく,また初期水溶液濃度が高く,流入空気温度が高いほど採冷熱量は大きい. (8)リキッドアイスから空気の採冷熱を行う場合,リキッドアイス層高く低く,空気流量が小さく,初期水溶液濃度が高く,流入空気温度が高いほど,単位送風動力当りの採冷熱量は大きくなる.
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