研究課題/領域番号 |
04452186
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
佐藤 洋一 東邦大学, 理学部, 教授 (20147581)
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研究分担者 |
古川 利博 福岡工業大学, 工学部, 助教授 (00190140)
小田 弘良 東邦大学, 理学部, 講師 (80175265)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | ブラインド等化 / ブラインド同定 / ビタビ・アルゴリズム / 移動体通信 |
研究概要 |
1.研究内容の進展 (1)送信信号が連続分布に従う場合のブラインド同定、等化 オンライン・ブラインド等化については、評価関数を等化出力の確率分布に基づいて制御することにより、高速収束を実現した[6]。また、複素信号に対するブラインド等化の高速化、および、等化出力を独立系列にするブラインド等化法についても研究した[5],[3]。オンライン・ブラインド同定については、入力が連続値をとる場合でも、入力信号候補を量子化して、適応ビタビアルゴリズムを適用することで、実現可能であること示してきたが、今年度は、アルゴリズムの進行とともに量子化レベルを上げていくことで、計算量の削減、収束の高速化、収束精度の向上が得られることを確認した。また、パラメータ数を同時に推定できるブラインド同定アルゴリズムを提案した。 (2)送信信号が離散分布に従う場合のブラインド系列推定 移動体通信において高性能受信を実現する方法として、ブラインド・ビタビ・アルゴリズムを近年提案したが、上記(1)とこの方法(2)を合わせて解説したSurvey Paperを発表した[1]。また、特別な送信シンボルの連続によって生じる非正規性の問題があったが、ここでは、ランクの条件だけで、アルゴリズムによって信号系列が一意に決定されることを証明した[4]。雑音等の含まれる、より実際的な環境の中での本方式の評価についての研究も行い、現在論文投稿予定中である。 また、これらの(1)、(2)の問題に関連して、多値QAM信号に対するブラインド同期検波方式を提案した[2]。 2.計算機およびシミュレーション環境 ブラインドシステム解析のための各種アルゴリズムの性能評価を幅広く行うとともに、統合シミュレーションシステムの構築を行った。これらの研究を行うに当たり、大量のシミュレーション実験が必要であったが、科研費により購入したワークステーションが多大な威力を発揮し、研究の推進に非常に有用であったことを、最終年度にあたり、感謝の意を込めて記させていただきます。
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