研究分担者 |
柏木 雅英 早稲田大学, 理工学部, 助手 (00257247)
山村 清隆 群馬大学, 工学部, 助教授 (30182603)
大石 進一 早稲田大学, 理工学部, 教授 (20139512)
松本 隆 早稲田大学, 理工学部, 教授 (80063767)
川瀬 武彦 早稲田大学, 理工学部, 教授 (60063690)
遠藤 靖典 早稲田大学, 理工学部, 助手 (10267396)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1994年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1993年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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研究概要 |
近年,非線形性を本格的に活用したシステムや技術の研究が飛躍的な発展を遂げている。光ファイバにおけるソリトン通信やニューラルネットワーク,ファジイシステム,アナログVLSIなどがその例である.しかしVLSIに代表されるように,これらの非線形システムは大規模化,高精度化が進み,既存の方法ではもはや解析が不可能で,非線形効果を十分に活用するための効率的なモデリング及びシミュレーション技法の開発が緊急の課題となっている.また,このような非線形システムの計算機援用設計において,計算結果の精度保証を行うことが多くの分野で重要視されている.例えばVLSI設計では,モデリング及びシミュレーションの精度を各プロセスで確認できれば,設計機関とコストを短縮させることが可能となる.本研究では非線形システムのモデリングの精度を考慮し,更にそのモデリングを用いたシミュレーションの精度を保証することによって,非線形システムのシミュレーションプロセス全体の精度保証を行う方法を確立した.同時に,本申請者らが開発した独自の理論を導入することにより,計算速度を向上させ,大規模システムへの適用の可能性を切り開いた. 本年度は,前年度までに確立した理論,アルゴリズム,及びシステムを更に発展させ,様々な工学的問題に対する実用的解法とするための検討を行った. 1.昨年度までに開発したファジイ写像によるモデリング理論の有効性をシミュレーションによって確認した. 2.常微分方程式一般に対する自動的な精度保証技法を開発し,過渡解析における厳密な手法を確立した. 3.全解探索法で用いられた技法を発展させ,集合値写像の解集合の包み込み技術を開発し,精度保証付きモデリング技法と併せてより厳密なシステム解析技法を与えた.
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