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磁気計測による細胞内の小器官の運動と繊維構造の関係の研究

研究課題

研究課題/領域番号 04452212
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 計測・制御工学
研究機関東京電機大学

研究代表者

根本 幾  東京電機大学, 理工学部, 教授 (40105672)

研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード細胞磁気計測 / 食胞 / アクチン / 細胞運動 / ランダムウォーク / マクロファージ / 細胞内運動 / 生体磁気 / アクテン / ミオシン / 細胞骨格 / アクトミオシン系i
研究概要

本研究は、我々が以前から続けている細胞運動の機構を磁気的に調べる方法をさらに発展させたものである。その目的は、細胞内の食胞の運動が食胞の膜と周囲のタンパク質繊維との相互作用によるものである、という仮説を提案し、そのモデルを構成し、そのモデルにそった実験を行うことである。筋肉運動をはじめとする生物の運動の機構については、その素過程の機構が解明されておらず、我々の研究もこの解明にできるとし期待している。
原理自体は簡単である。細胞としてはハムスターの肺胞マクロファージを用いる。マクロファージには食作用があり、これに酸化鉄などの磁性粒子を与えると数時間のうちに細胞内に取り込まれ、細胞内では食胞と呼ばれる小器官中に存在する。これに外部から強力な磁界を与えると、粒子が磁化され、食胞が磁石になったのと同じこととなり、細胞から微弱な磁界が発生するようになる。これを細胞磁界と呼ぶことにするが、細胞磁界は時間とともに緩和する。緩和の原因は食胞がランダムな回転運動をするからである。したがって細胞磁界の変化を測定することは、食胞の運動の集合平均を測定していることに相当する。この運動を起こさせているのが筋肉運動と同様、アクチンやミオシンなどの運動性タンパク質の繊維の相互作用ではないかと考え、それを確かめるべく実験を続けてきた。現在のところアクチンが関わっているらしいという状況証拠がいくつか得られているが、実験結果には解釈の困難な点もある。
一方、タンパク質繊維と食胞の膜との相互作用により食胞のランダムな回転運動が起きる数理的なモデルを構成した。これにより、運動のもととなるエネルギーの発生と、逆に運動に対する粘性抵抗が発生することを示すことができる。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Nemoto,Iku: "A model of phagosme motion within cells based on cytomagnetometric measurements" Mathematical Biosciences. 118. 97-117 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nemoto, Iku: "A model of phagosme motion within cells based on cytomagnetometric measurements" Mathematical Biosciences. 110,1. 97-117 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nemoto,Iku: "A model of phagosome motion with in cells based on cyromngnetometein measurements" Mathematical Biosciences. 118. 97-117 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Nemoto,I.: "A model of phagosome motion based on cytomagnetometry" Mathematical Biosciences.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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