研究課題/領域番号 |
04452219
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
土木構造
|
研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
長 尚 信州大学, 工学部, 教授 (10020968)
|
研究分担者 |
小山 健 信州大学, 工学部, 助教授 (40021026)
三井 康司 信州大学, 工学部, 教授 (20021008)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
|
配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
|
キーワード | 安全性 / 経済性 / 設計法 / 信頼性理論 / 安全係数 / 限界状態設計法 |
研究概要 |
1.安全性・経済性と設計の考え方について総括的な纏めを行った。 2.部分安全係数法を批判する形で提案された方法について検討し、一部の指摘には評価すべき点があるものの、2次モーメント法及び部分安全係数法について認識不足があり、妥当なものでないことを具体的に指摘した。 3.安全性を信頼性指標で評価する際の確率分布設定上の注意点、特に扱い易いためにしばしば用いられる正規分布及び対数正規分布を用いる場合には、結果として非現実的な議論をするおそれがあることについて指摘した。 4.部分安全係数の決定に大きな影響を与えると考えられる、道路橋活荷重の改訂の設計に与える影響について具体的に検討し、このような改訂によって現状より大きな荷重の通過を許すことは適切でないことを指摘した。 5.部分安全係数と密接な関係にある、社会資本施設の保守費の予測を過去のデータを用いて行い、40〜150年で建設費と同程度の保守費が必要であることを明らかにした。 6.構造物の経済性と安全性の、比較的一般性のある、数値的評価方法を提示した。 7.これまでの許容応力度設計法では安全性にかなりのばらつきがあるが、限界状態設計法ではばらつきが小さくなることが数値的に確かめられ、それを積極的に取り入れた部分安全係数の選択方法について提案した。 8.個々の設計基準の作成者(コード・ライター)及び第一線の設計者が容易に利用できる、適切な部分安全係数を選択するための図を作成した。これを用いると、これまでの安全性と経済性の水準との対比ができ、部分安全係数の選択が合理的に行える。 9.許容応力度設計法と限界状態設計法による、CADシステムを利用した構造物の設計製図のプログラムを開発して示した。 10.具体的な設計例によって、上記の図が有効に利用できるものかどうかについて検証した。 11.コンクリート構造物の耐久性設計への部分安全係数法の導入について検討して、提案した。
|