研究課題/領域番号 |
04452225
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎・土質工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松尾 稔 名古屋大学, 工学部, 教授 (40025937)
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研究分担者 |
小高 猛司 名古屋大学, 工学部, 助手 (00252271)
中野 正樹 名古屋大学, 工学部, 助手 (00252263)
大塚 悟 名古屋大学, 工学部, 助教授 (40194203)
浅岡 顕 名古屋大学, 工学部, 教授 (50093175)
菅井 径世 名古屋大学, 工学部, 助手 (50235850)
鈴木 康弘 名古屋大学, 工学部, 助手 (70222065)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | 地震 / 動的荷重 / 盛土 / 安定 / 残留変形 / 地震動 / 地震加速度履歴 / 安定性評価 / 数値解析 / 動的特性 / 地震災害 |
研究概要 |
本研究は大きく分けて二つに分割できる。一つは地震等の動的荷重に対する土構造物の安定性の評価であり、もう一つはこのような動的荷重に対する土構造物の残留変形量の評価である。 従来、地震のように加速度の方向やその大きさが変化する動的荷重に対して、土構造物に単一方向の荷重を載荷して変形の不定になる際の荷重に対する安全率を求める静的震度法が用いられる。しかし、この方法では荷重の動的な特性(地震の入力波の特性)を評価できないし、土構造物や地盤の動的特性を考慮して土構造物の安定性を判断することができない問題点がある。本報告ではこの様な動的荷重に対する土構造物の安全率を新たに定義し、その適用性について調べた。新しい安全率の定義によると地震の入力加速度の特性や共振現象による安定性の差異を表現できた。シェイクダウン解析を適用しているが、線形計画法による解析の前処理により解析の安定性が増して、適用性が大幅に改良された。 他方、動的荷重に対して土構造物の残留変形を直接評価するために、剛塑性仮定に基づく変形解析手法を新たに開発した。必要な土質定数は強度定数のみである。剛塑性仮定の場合に、応力とひずみ速度が関連づけられて変位速度は不定になるのに対して、慣性力を含む力のつり合い式を通して変位速度と加速度が関連づけられてこれらの諸量が合理的に決められる。簡単なモデルを通してこの解析手法の適用性を詳細に検討する他に、実際問題の解析のために粘性境界、および変位の幾何学的効果についても検討した。盛上の地震に対する変形解析も実施したが、合理的な解析結果が得られた。数値解析を通して地震によって生じる盛上の変形パターンを分析した。 これらの2つの方法の関連及び、設計への有機的な結合が本研究の目的であるが、具体的な設計法の作成等は今後の課題として残された。
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