研究分担者 |
馬場 護 (馬場 譲) 東北大学, 工学部, 助教授 (20005466)
平川 直弘 東北大学, 工学部, 教授 (20005391)
山寺 亮 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 助手 (90004465)
織原 彦之丞 東北大学, サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター, 教授 (00004432)
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研究概要 |
8keVから33MeVに至る広エネルギー領域の単色中性子標準較正場を開発し、中性子線量計の標準較正法を確立した。 1)サイクロトロン・ラジオアイソトープセンターのAVFサイクロトロンと中性子飛行管室を利用して、25及び35MeV陽子を2mm厚Liターゲットに当てて、p-Li反応による22.0及び32.5MeVの疑似単色中性子を発生させた。この中性子フルエンスの絶対値は反跳陽子カウンターテレスコープで測定したが、その値はビーム電流とLi(p,n)反応断面積から求めた計算値と数%以内でよく一致し、フルエンスの絶対値が確定した。さらにテレスコープと同時測定することによって、相対フルエンス標準検出器として用いるNE213シンチレータ及び^<232>Th核分裂計数管の値付けを行った。これらはMeV領域の中性子に感度を持ち、この標準場における中性子線量計の較正に際し、中性子場のフルエンスモニタとして利用できるようにした。 2)工学部高速中性子実験室のダイナミトロン加速器を用いて、平成4年度から開始していたp-Li反応による250,550keV,p-T反応による1,2MeV,d-D反応による5MeV,d-T反応による15MeVの各単色中性子場を標準化した。場のフルエンスの絶対測定には^<235>U核分裂計数管に加えて、250,550keV中性子に対しては^6Li-SSD,1,2,5MeV中性子に対しては反跳陽子-SSD,15MeV中性子に対しては反跳陽子カウンターテレスコープを使用し、両者の値が数%程度で一致することを確認した。また相対フルエンス標準検出器として反跳陽子比例計数管を値付けし、その散乱線の影響を評価した。 またp-Sc反応による8keVと27keVの低エネルギー単色中性子標準場を開発し、そのエネルギースペクトルは^6Liガラスシンチレータで求め、フルエンスの絶対値は^6Li-SSDで値付けした。相対フルエンスモニターとしてはビーム電流と^3He比例計数管を併用することにした。
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