配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1992年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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研究概要 |
・HSAB経験則を用いたジチゾン抽出-等速電気泳動法による金属イオン分離の設計 ・HSAB(Hard and Soft Acids and Bases)経験則に従い、ジチゾン抽出とEDTAによる逆抽出を組み合わせた金属イオンの濃縮分離法を設計し、逆抽出されてきた金属-EDTA錯体を等速電気泳動法により分離定量する方法を開発した。Mn^<II>,Fe^<II>,Co^<II>,Ni^<II>,Cu^<II>,Zn^<II>,Cd^<II>,Hg^<II>およびPb^<II>の各金属イオンを対象に検討したところ、これらのうちZn^<II>,Cd^<II>,Pb^<II>の定量が可能であった。 ・HSAB経験則を用いたDDTC抽出-等速電気泳動法による金属イオン分離の設計 DDTC正抽出-CuEDTA逆抽出によるZn^<II>,Cd^<II>,Pb^<II>の濃縮分離法をHSAB経験則を用いて設計し、この分離法を等速電気泳動法と組み合わせた超微量金属イオンの分析法を開発した。 ・ジチゾンキレートの逆抽出機構 2価のジチゾンキレート(MR_2,M=Zn,Cd)の場合、振り混ぜ初期の段階で有機相から水相へのMR_2の迅速な分配と水相でのキレートリングが開環した化学種MR_2^*の生成が起こり、このMR_2^*へH^+がアタックする過程が逆抽出の律速段階であることを解明した。CuR_2の場合、H^+濃度が高い領域でキレートリングの開環が律速になることも判明した。
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