研究課題/領域番号 |
04453114
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子合成
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
白井 汪芳 信州大学, 繊維学部, 教授 (80021153)
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研究分担者 |
小山 俊樹 信州大学, 繊維学部, 助手 (90178393)
英 謙二 信州大学, 繊維学部, 助教授 (60126696)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | オイルゲル化剤 / ゲル / 水素結合 / 分子集合体 / アミノ酸 / 巨大会合体 / 環状(ジペプチド) / バルビツール酸 / トリアミノピリミジン / D-ソルビトール |
研究概要 |
水素結合により互いに3次元的に絡み合って油をゲル化(固化)させる低分子化合物として、1)アミノ酸誘導体、2)バルビツール酸とトリアミノピリミジン誘導体の組み合わせ、3)環状ジペプチド誘導体、4)オリゴ(α-アミノ酸)の4種類について合成しゲル化剤として性能を比較した。 アミノ酸誘導体によるゲル化剤についてはL-バリンやL-バリル-L-バリン誘導体が優れたゲル化剤であることをみつけた。 バルビツール酸誘導体とトリアミノピリミジン誘導体の組み合せによる化剤については、5、5-ビス(ドデシル)バルビツール酸と5-ヘキサデシル-2、4、6-トリアミノピリミジンの組み合せが良好なゲル化剤となることがわかった。これらの化合物をクロロホルムやシクロヘキサンに加熱溶解し放冷すると透明なゲル体となった。またそのゲル化にはバルビツール酸とトリアミノピリミジン間の水素結合が不可欠であることが判明した。 環状ジペプチド誘導体についておよそ20種のさまざまな誘導体を合成しそのゲル化能について調べた。その結果、異種のアミノ酸からなる環状ジペプチドに優れたゲル化能があることがわかった。ゲル形成のための分子集合体は環状ジペプチド間の水素結合に形成されることが判明した。 オリゴ(α-アミノ酸)については溶液中でβ-構造を形成するオリゴマーであればオイルゲル化剤となる可能性があることを明確にした。 以上、計画通り良好なゲル化剤を種々開発した。なお、これらのゲル化剤の結果についてはすでにJ.Chem.Soc.,Chem.Commun.に5編の論文を発表した。
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