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湿潤状態における古紙パルプの電気的性質

研究課題

研究課題/領域番号 04453142
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 林産学
研究機関京都大学

研究代表者

村上 浩二  京都大学, 農学部, 教授 (30026504)

研究分担者 山内 龍男  京都大学, 農学部, 助手 (40093330)
研究期間 (年度) 1992 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
キーワード古紙パルプ / 電気伝導度 / 添加剤 / 乾燥紙力増強剤 / 湿潤シート / 試験法 / 全反射赤外線スペクトル / 電気電導度
研究概要

本研究は、古紙パルプ中に残留している添加剤の量およびその存在状態を評価するための手法として、湿潤シートを対象とする電気伝導度側定、乾燥シートにおけるフーリエ変換全反射赤外線(FT-IF-ATR)スペクトル法を取りあげ、カチオン性ポリアクリルアミド系乾燥紙力増強剤を添加した手すきシートのリサイクル処理における変化を検討したものである。
1.湿潤シートの電気伝導度は、添加剤付着率の増加に伴い低下するが、その程度は少量の添加で著しく、また添加剤のカチオン当量の増大に伴って顕著になる傾向のあることが判明した。
2.リサイクル処理に伴う湿潤シートの電気伝導度の変化は、無添加シートでわずかに認められたが、添加剤を含むシートではほとんど観察されなかった。
3.添加剤を含むシートと含まないシートとの間の差スペクトルを利用して、添加剤付着量を定量する方法を提案し、この方法による結果が化学分析法のそれと一致することを実証した。さらに、この方法を応用することにより、パルプ繊維の叩解の程度に拘らず、パルプ繊維に付着している添加剤繊維表面近傍に留まっており、弛緩した繊維壁へのもぐり込みが認められないことも判明した。
4.パルプ繊維に付着している添加剤は、リサイクル処理によって一部脱離するが、その程度はかなり小さく、1回の処理で10%程度であった。また、リサイクル処理に伴う引張強さの低下の程度は、無添加シートに比べて、添加シートで大きく、いったんパルプ繊維に付着した添加剤の効果が急速に低下するものと推定しているが、その詳細については今後の検討課題であると考えている。

報告書

(4件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Daisuke Tatsumi: "FT-IR spectroscopy in the evaluation of dry hand-sheets with an ancylamide-based dry-strength resin" Nordic Pulp & Paper Research Journal. 10(in press). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Daisuke, Tatsumi, Tatsuo, Yamauchi and Koji Murakami: "FT-IR spectroscopy in the evaluation of dry handsheets with an acrylamide-based dry-strength resin" Nordic Pulp & Paper Research Journal. Vol.10 (in press). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Daisuke Tatsumi: "FT-IR spectroscopy in the evaluastion of dry handsheets with an acrylamide-based dry-strength resin" Nordic Pulp & Paper Research Journal. 10(in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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