研究課題/領域番号 |
04453155
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
太田 明廣 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (90057307)
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研究分担者 |
後藤 美紀子 東京薬科大学, 薬学部, 助手 (60225662)
青柳 裕 東京薬科大学, 薬学部, 助手 (70212389)
島崎 眞 東京薬科大学, 薬学部, 助手 (80187426)
山田 健二 東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (30057351)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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キーワード | ピラチン / ピペラチン / インドール / ヒドロキサム酸 / モノテルペンアルカロイド / ネオリグナン / 抗菌性 / 抗腫瘍性 |
研究概要 |
本年度、申請者は以下に示すような研究を行った。 (1)ピラチン、ピペラチン骨格を有する天然物の合成と生理作用の研究アステクロームは、インドール環とピラチン環とを併せ持つユニークな鉄含有ヒドロキサム酸であり、抗菌活性をはじめとする様々な生理活性が期待されている。そこで、我々は、まずピラチンセグメントとインドールセグメントを合成し、両セグメントにコンバージェント合成により本化合物を得ることを検討した。その結果、両セグメントの合成、及びそれらのカップリングに成功した。今後、得られた化合物の官能基変換を行い、天然物へ誘導する予定である。合成した化合物の生理活性については今後の課題である。 (2)シクロペンタノ[c]ピリジン骨格を有する天然モノテルペンアルカロイドの合成及び生理活性の探索研究 モノテルペンアルカロイドは、数々の興味ある薬理活性が報告されている。申請者は、既に(d,l)-oxerineの合成に成功しているが、今回不斉還元、光延反応を用いることにより光学活性体の合成を検討することにした。鍵反応である(-)-BINAL-Hによるケトンの不斉還元は高選択的に進行し、高い光学純度を有するアルコールを与えた。次に、アルコールを光延反応により逆配位のエステルへ誘導することに成功した。現在、(-)-oxerineの合成途上にある。更に、venoterpineの合成についても検討中であり、次年度への課題である。 (3)ネオリグナン類の簡易合成及び抗腫瘍活性の検討 前年度合成した(d.l)machicendiol、cgonolに関して抗腫瘍活性の検討を行った結果、(d,l)machicendiolに活性が認められた。また、作用機序としては、細胞毒性によると考えられた。更に、高活性化合物の開発に向けて、誘導体の合成を行うことが、次年度に向けての課題である。
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