研究課題/領域番号 |
04454010
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生態学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
山里 清 琉球大学, 理学部, 教授 (80044973)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1994年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1993年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1992年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | ハナヤサイサンゴ / プラヌラ幼生 / 底質選択性 / 堆積排除 / 海砂 / 赤土 / 石灰質板 / バイオフィルム / ショウガサンゴ / プラヌラ / トゲサンゴ / 底質選択行動 / 堆積排除能力 / イシサンゴ / サンゴ幼生 / 堆積粒子排除 / 赤土粒子 / 石灰質粒子 / 群体成長と底質 / 赤色粘土粒子 |
研究概要 |
(目的)サンゴ幼生の底質選択については多くの研究があるが、堆積粒子を対象にした研究は殆ど無い。しかし、サンゴは繊毛、粘液で堆積排除能力があるし、軟底質上にも多くのサンゴが生育しており、プラヌラ幼生は、硬底質のみでなく、軟底質にも固着できると予想される。そこで、サンゴ幼生の底質選択の機構について調べることを目的とした。 (材料と方法)主として、プラヌラ幼生放出者であるヤサイサンゴ科のハナヤサイサンゴ、ショウガサンゴを用い、必要に応じて他のサンゴも用いた。底質は、主として、浜砂と陸地の赤土を用い、それらの粒度の相違による、選択性、排除能力などをしらべ、選択の機構の解明を試みた。 (結果と考察)(1)まず、ハナヤサイサンゴの生殖は、1年のうち、5月〜12月の上弦の月〜満月であることを確かめた。(2)ついで、プラヌラ幼生の底質への固着率をしらべ、ハナヤサイサンゴは7.1%と非常に低いことがわかった。これに比して、ショウガサンゴは、51.7%と桁違いであることがわかった。(3)次に底質に、バイオフィルムを作らせるとよいとの報告が多いので、しらべたが、バイオフィルムは無いほうが2倍以上も多く固着した。固着率は、石灰質板より、海砂がよく、粒徑は0.5mm、1mm、5mm、2mm、石灰質板の順序で小さくなった。もっと小さな0.25mmの海砂と赤土はどちらもプラヌラの固着がなかった。赤土は0.5mm、2.0mmと粒徑が大きくてもプラヌラは固着しなかった。固着の際のプラヌラの直径は1.5mmあるが、これより底質の粒徑が小さいときには、2〜3の粒子にまたがって、底板を分泌する。(4)サンゴの堆積排除は0.25mmの赤土に対しては無力となるが、これは、呼吸の障害となるためと思われる。小さい粒子が選択されないのは、同様な理由からと思われる。
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