研究課題/領域番号 |
04454040
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
安室 喜正 (安室 善正) 鳥取大学, 農学部, 教授 (50026374)
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研究分担者 |
富田 因則 鳥取大学, 農学部, 助手 (70207611)
中田 昇 鳥取大学, 農学部, 助教授 (40032312)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1992年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | Agropyron intermedium / ゲノム構造 / 種特異的反復DNA配列 / クローニング / 350 bpファミリー / サザンハイブリダイゼーション / 染色体in situハイブリダイゼーション / 添加染色体 / Ag.intermedium特異的反復配列 / Xゲノム染色体マーカー / Aegilops squarrosa(タハキコムギ) / Secale属(ライムギ属) / ゲノミッククローン / シングルコピーDNA / Pstライブラリー / RFLP / 座乗染色体 |
研究概要 |
Agropyron intermedium(2n=42,E_1E_1E_2E_2XX)の染色体を添加したコムギ系統を育成するとともにAg.intermediumに特異的に存在する反復配列をクローニングし、染色体in situ ハイブリダイゼーションによってAg.intermediumの染色体にマッピングした。 Ag.intermediumのゲノムDNAライブラリーを作成し、Ag.intermediumおよびTriticum aestivumの全DNAプローブとのディファレンシャルドットハイブリダイゼーションによって、Ag.intermediumに特異的な3個の反復クローンを選抜した。制限酵素Eco 0109Iを用いたサザンハイブリダイゼーションの結果、1つは6800 bp ,6200 bp、3600 bpおよび1850bpの反復単位を持つファミリーであり、もう1つは350 bpの反復単位を持つタンデム型ファミリーであった。さらに、後者はライムギのEco 0109I380 bpファミリー(Tomita et al.1993)と相同であった。350 bpファミリーはT.aestivumとAg.elongatum(2n=14,EE)との複二倍体系統にはハイブリッドしなかったので、AgropyronのEゲノムには存在せず、Xゲノムに由来する。しかし、350 bpファミリーはAg.intermediumの10対の染色体の末端にハイブリッドしたことから、E_1またはE_2ゲノム染色体の少なくとも3対にXゲノム染色体が転座したと推定される。 7種類のAg.intermedium染色体添加コムギ系統を育成し、350 bpファミリーとのサザンおよび染色体in situハイブリダイゼーションを行った結果、350 bpファミリーは添加染色体Aの短腕末端、添加染色体Bの長腕末端、添加染色体CおよびDの両腕末端に存在し、添加染色体E、GおよびHには存在しなかった。添加染色体Cは明瞭なC-バンドを持つので、E_1またはE_2ゲノムの染色体に350 bpファミリーを持つXゲノム染色体末端部分が転座したものと考える。以上のように、350 bpファミリーはC-バンドが不明瞭なXゲノム染色体の標識として使用できる。
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