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作物根の老化過程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04454043
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 作物
研究機関名古屋大学

研究代表者

河野 恭廣  名古屋大学, 農学部, 教授 (90023407)

研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1992年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
キーワード水稲 / 根系 / 老化 / コハク酸脱水素酵素 / パーオキシダーゼ / C / N率 / 側根
研究概要

水稲種子根系の老化過程を酵素活性と物質分配の観点から評価した。酵素活性に関しては,水稲種子根の発育に伴うコハク酸脱水素酵素とパーオキシダーゼ活性の経時的な変化を,側根との関連性を含めて調査した。根軸上のコハク酸脱水素酵素の活性は,向頂的に活性が高くなるパターンを示した。側根におけるコハク酸脱水素酵素の活性は,発根後3-5日目になると,ほとんどのものが染色性を失い,生理的活力が比較的短期間で消失することを示唆した。一方,根軸上のパーオキシダーゼ活性は、側根が発根した3日目以降になると急激に酵素活性が高まる傾向を認め,側根の発根を境に,根軸全体の生理的活力が増大することを示唆した。以上の結果から,コハク酸脱水素酵素およびパーオキシダーゼ活性は,ともに老化の指標になりうるが,後者の活性が側根の発育と密接な関連を持つなど,両者の老化の指標としての内容は異なり,さらに検討が必要であると思われた。
物質分配に関しては,側根と種子根軸における炭素と窒素の分配をCHNコーダを用いて発育生理学的に解析した。窒素含有率は、根軸は胚乳と,側根は茎葉部と,それぞれ類似した推移を示したことから,根軸が分解的性格の,側根が合成的性格の器官であることが推測された。炭素含有率は種子根軸の4日目部位形成後4日目に,根軸ではほぼ最大に達したのに対し,側根ではそれより2日遅れたことから,側根が根系の中で果たす役割の一つに,根系全体の若さを保持する機構の重要な部分を占めることが推察された。一方C/N率で根軸と側根を比較すると,側根のC/N率は,根軸の約半分であることが明らかとなった。このことは、両者の機能上あるいは構造上の違いを示す新しい知見であると考えた。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 郭 康洙: "発育にともなう水稲種子根のコハク酸脱水素酵素とパーオキシダーゼ活性の変化" 日作東海支部報. 114. 5-6 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Kwak,K.S.: "Changes with aging in succinic dehydrogenase and peroxidase activities in seminal roots of rice seedling." Abstracts of the First Asian Crop Science Conference. 134- (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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