研究課題/領域番号 |
04454051
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
園芸・造園学
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
杉山 信男 東京大学, 農学部, 助教授 (30012040)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
|
キーワード | 矮性台木 / モモ / ニワウメ / ユスラウメ |
研究概要 |
矮性台木の育種を効率よく行うためには台木の矮化能力を早期に検定することが必要である。本研究の目的は、組織培養を用いた試験管内の実験によって、台木が実際に圃場で示す矮化程度を推定できるか、どうかを明らかにすることである。材料として、モモとニワウメの新梢から誘導したカルスを用い、これらのカルスを穂木、台木の関係を模して上下に重ね、その間にろ紙をはさんで培養した。モモのカルスを下に、ニワウメのカルスを上に置いた場合には、モモのカルスの生長は制御され、ニワウメのカルスの生長は促進された。一方、ニワウメのカルスを下に置いた場合とモモのカルスを下に置いた場合とでは、上に置いたモモのカルスの生長に差は認められなかった。これとは別に、あらかじめニワウメのカルスを1週間培養した後、これを取り除いた培地でモモのカルスを培養すると、モモのカルスの生長は抑制された。しかし、モモのカルスを培養した培地でニワウメのカルスを培養しても、ニワウメの生長には差が認められなかった。モモとニワウメのカルスの同一容器内で接触しないように培養した場合には、種類の異なるカルスが共存しても隣接するカルスの生長に差は認められなかった。フェノール含量はモモに比べ、ニワウメで高かったが、モモのカルスの生長はニワウメやモモのカルスのフェノール含量には影響されなかった。以上の結果から、組織培養によって、矮化能力を推定できる可能性が示された。また、矮化に関連する物質が存在することが示唆された。
|