• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

トマトの根から地上部への輸送イオンバランスに関する栄養生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 04454054
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関岡山大学

研究代表者

桝田 正治  岡山大学, 農学部, 教授 (90026617)

研究分担者 長谷川 博  大阪府立大学, 付属研究所, 講師 (00090457)
研究期間 (年度) 1992 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
5,900千円 (直接経費: 5,900千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
キーワードトマト / 尻ぐされ症状 / 無機栄養 / 木部いつ泌液 / 放射性カルシウム / 栄養生理 / 木部いっ泌液分析 / 重窒素
研究概要

トマト果実の生理障害‘尻ぐされ果'の発生に関与する成分、カルシウムを中心に、イオンの吸収特性について検討した。
1.連続照明下のトマト葉ではクロロシスが生じる。ナス科野菜でその発生を比較したところ、ナス、トマトで激しく、トウガラシとピ-マンでは正常であった。根から地上部へのイオン濃度ならびに葉の成分濃度に明暗で差が無いことから、クロロシスの発現に無機成分は関係していないことが示唆された。クロロシス発現には、スーパーオキサイドが関係している可能性もあり、現在検討中である。
2.摘心処理は養分吸収にほとんど影響しなかったが、摘果処理は硝酸態窒素、カルシウム、マグネシウムの吸収を著しく促進した。摘心と摘果の同時処理は摘果処理と同様な反応を結果した。リンとカリウムの吸収は、いずれの処理によっても影響を受けなかった。根から地上部への輸送イオン濃度--NO_3^-,Ca^<2+>,Mg^<2+>も摘果により上昇した。リンとカリウムは対照区と差がなかった。
3.カルシウム(^<45>Ca)の果実への移行について検討した。同重量の果実で比較した場合、^<45>Caは明らかに昼間より夜間に多く流入することが分かった。果柄に木綿糸を通して^<45>Caを取り込ませたところ、^<45>Caは果実に流入することが明らかとなった。また、^<45>Caは葉にも移動していた。培養液の浸透圧を上げるためNaClを2500mg/1添加した場合、^<45>Caの果実への取り込みは少なくなった。1果実に占める輪切り末端部での放射能はNaCl添加区で低く、培養液の浸透圧を上げるとカルシウムは果実先端部に移行しにくくなることが示唆された。

報告書

(4件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (15件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (15件)

  • [文献書誌] 桝田正治: "トマトの摘心および果実除去が根の養分吸収と酸素消費に及ぼす影響" 園芸学会雑誌. 64(印刷中). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Murage,E.N.: "Relationship between dank period and incidence of leaf chlorosis, and mineral status in Solonaced plants under artificial illumination" Scientia Hortic. (Submitted).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 桝田正治: "昼夜間におけるトマト果房各部位への^<15>Nと^<45>Caの移行" 園芸学会雑誌. (投稿中).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 野村眞央: "果柄に処理した^<45>Caの果房各部位への移行" 園芸学会雑誌. (発表予定).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masuda, M.: "Changes in mineral uptake and oxgen consumption by tomato roots as affected by pinching and fruit removal." J.Jap.Soc.Hort.Sei.64(1). (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Murage, E.N.: "Relationship between dark period and incidence of leaf chlorosis.and mineral status in Solanaceae plants under artificial illumination." Scientia Hortic.(Submitted).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Masuda, M.: "Nirogen (^<15>N) and calcium (^<45>Ca) transport from roots to fruits during the day and the night." J.Jap.Soc.Hort.Sei.(Submitted).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nomura, M.: "Calcium (^<45>Ca) incorporation into fruits from peduncle." J.Jap.Soc.Hort.Sei.(Prepared).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 桝田 正治: "トマトの栄養特性に関する研究(第8報)果柄に処理した^<45>Caの果実への移行" 園芸学会雑誌,64(別1). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 桝田 正治: "トマトの摘心および果実除去が根の養分吸収と酸素消費に及ぼす影響" 園芸学会雑誌. 64(印刷中). (1995)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 桝田正治: "トマトの栄養特性に関する研究(第6報)連続照明下での生育と無機成分組成" 園芸学会雑誌,62(別2)(山形大). 312-313 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 桝田正治: "トマトの栄養特性に関する研究(第7報)さし木トマトにおける昼夜間のカルシウム移行" 園芸学会雑誌,63(別1)(東京農大). (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 桝田 正治: "トマトの栄養特性に関する研究(第4報)昼夜間における窒素(^<15>N)の果実への流入" 園芸学会雑誌61(別1)(東京農工大). 304-305 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 桝田 正治: "トマトの栄養特性に関する研究(第5報)昼夜間における^<15>Nと^<45>Caの果実への移行" 園芸学会雑誌62(別1)(筑波大). (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 桝田 正治: "トマト木部いっ泌液における無機成分濃度の日変化及びその濃度に及ぼす光照度と苗齢の影響" 園芸学会雑誌. 61. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi