研究課題/領域番号 |
04454065
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
蚕糸学
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
宮嶌 成壽 (宮嶌 茂壽 / 宮島 成尋) 三重大学, 工学部, 教授 (80239409)
|
研究分担者 |
小林 淳 三重大学, 工学部, 助手 (70242930)
富田 昌弘 (冨田 昌弘) 三重大学, 工学部, 助教授 (20183494)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1992年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
|
キーワード | 単クローン抗体 / カイコ / ウイルス / 診断法 / ハイブリドーマ / 水晶振動子 / 免疫センサー / 感染増進物質 / 細胞質多角体病ウイルス / CPV / バイオセンサー / PZセンサー / 共振周波数 / カイコウイルス / 迅速診断法 / 診断法の開発 / 細胞融合 |
研究概要 |
1.本研究はカイコのウイルス病の早期診断法を開発する目的で、被害が大きく、研究成果の蓄積がある細胞質多角体病ウイルス(CPV)をtargetにして単クローン抗体を作製した。まず、CPV-I系統に対する単クローン抗体を作製し、その交差性を検討した結果、CPV-I系統に強い反応を示すもの、H系統に強い反応を示すもの、および両系統に同程度に反応するものの3グループに分かれるクローンが得られた。その結果、両系統に共通のエピトープの存在が示されたが、抗原性にはわずかな差が示された。 2.アワヨトウポックスウイルスにより発現される封入体には2種類あり、その1つの包埋体には核多角体病の感染を高めるタンパク質、感染増進物質(EF)の存在が知られている。このEFに対する単クローン抗体を作製し、その抗原特異性を検討した。その結果、EFに対する単クローン抗体は、包埋体の主要構成タンパク質であるスフェロイジンとは殆ど交差性を示さず、もう1つの封入体である紡錘体構成タンパク質とは強い交差性を示した。この結果は、紡錘体主要タンパク質である49.5KDaタンパク質が、EFと共通のエピトープを有することが明らかになった。 3.CPVを簡易で短時間に検出する方法として、単クローン抗体と水晶振動子を用いた免疫センサーの開発を試みた。まず、CPV-H系統に対する単クローン抗体のIgGを精製し、その反応性を調査したところ、50万倍に希釈しても(IgG,1×10^<-5>gに相当)、1μg/mlのCPVをELISAにより検出できることが判明した。このIgGをプロテインAに結合した水晶振動子につけて、CPVと反応させると、非特異反応を除去することにより、高感度な免疫センサーを開発する可能性がある結果が得られた。
|