研究課題/領域番号 |
04454111
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
基礎獣医学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
佐藤 文昭 北海道大学, 獣医学部, 教授 (10162471)
|
研究分担者 |
遠藤 大二 北海道大学, 獣医学部, 助手 (40168828)
昆 泰寛 北海道大学, 獣医学部, 助教授 (10178402)
林 正信 酪農学園大学, 酪農学部, 教授 (10130337)
桑原 幹典 北海道大学, 獣医学部, 助教授 (10002081)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1992年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
|
キーワード | ハイブリッド組織化学 / 潜伏感染 / ヘルペスウイルス / マレック病 / ICP4 / レニン / メチル化 / マウス肝炎ウイルス / in situ ハイブリダイゼーション / LEC / マレック病ウイルス / ICP4ホモローグ / 電子顕微鏡 / インサイチュウハイブリダイゼーション / ジゴキシゲニン / 潜在感染 / 燐酸化蛋白質 / テロメア |
研究概要 |
ヘルペスウイルスなどのいくつかのウイルスは、感染成立後に潜伏感染が成立する。この潜伏感染は、奇形や発癌を誘発する場合があり、獣医学における重要な研究課題となっている。潜伏感染ウイルスによる疾病を防御するためには、この感染形式が成立する過程を明かにすることが必要である。本研究では、最新のハイブリッド組織化学的手法を用いて、潜伏感染に伴うウイルス遺伝子の変化を解析した。 ウイルス遺伝子の観察に先立ち、ハイブリッド組織化学の実験モデルとしてマウスのレニンの発現を検出した。また、レニン産生細胞のレニン発現量の増減を、定量的RT‐PCR法とハイブリッド組織化学を対比させつつ観察した。その結果、βアクチンとPCR増幅量が拮抗する程度が限界として示された。次に、マレック病ウイルスにより腫瘍化したMSB‐1細胞におけるウイルスゲノムの高次構造をメチル化に注目してけんとうした。その結果、株化細胞中においてウイルスゲノムはクロマチン様構造をとることと、脱メチル化がウイルスゲノムの高次構造に変化をもたらすことを示した。つづけて、マレック病ウイルスの前初期遺伝子であるICP4のホモローグについて、マレック病ウイルス感染鶏内におけるICP4ホモローグの発現をハイブリッド組織化学により観察した。ジゴキシゲニン標識cRNAとのハイブリダイゼーションにより皮膚および羽包の上皮細胞、肝臓、腎臓、皮下と脾臓中の一部のリンパ球および神経線維周囲の大型の核を持つ細胞において転写が検出された。さらに、抗血清を用いて、組織溶解液のウエスタンブロットの結果、皮膚、肝臓、腎臓、神経線維および脾臓について抗体と反応するバンドが認められた。これらの結果から、ICP4蛋白質が感染鶏内においてウイルスゲノムの複製に関与していることが示唆された。
|