研究課題/領域番号 |
04454119
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菅野 茂 東京大学, 農学部, 教授 (70111482)
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研究分担者 |
桑原 正貴 東京大学, 農学部, 助手 (30205273)
局 博一 東京大学, 農学部, 助教授 (30142095)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | 自律神経機能 / 非侵襲的評価法 / 心拍変動解析 / 高速フーリエ変換法 / パワースペクトル / テレメトリーシステム / SHR / ハタネズミ / パワースペクトラム / 長時間心電図記録 / 哺乳動物 |
研究概要 |
本研究は、小型〓歯類から大動物に至る各種動物の心拍変動解析を行うことにより、獣医学領域における新しい非侵襲的な自律神経機能評価法を確立し、その有用性を確かめた上で病態動物に応用することを研究目的としている。 心拍変動解析に用いるための心拍動の記録は通常、無麻酔、無拘束下で記録した心電図が対象とされている。そこで、心電図を記録するにあたって、ウマでは呼吸曲線との同時記録を行い、マウス、ハタネズミ、ラットおよびシバヤギではテレメトリー法を用いるなどして、無麻酔、無拘束下で、できるだけ安静な状態で記録した心電図を心拍変動解析の対象とした。その結果、心拍数トレンドから判断して比較的安定な部分の心電図記録を用いれば、高速フーリエ変換法によるパワースペクトル解析がいずれの動物種でも可能なことが明らかとなった。しかし、この場合、各動物種毎にLF、HFパワー値およびLF/HF比を比較する上で必要となる妥当な周波数帯域を設定する必要があった。 つぎに、自律神経機能評価法としての有用性を確かめるために、ラットに対する自律神経遮断薬投与、マウス、ハタネズミに対する寒冷暴露、ウマに対する運動負荷などを試みた結果、この心拍変動解析が非侵襲的な自律神経機能評価法として十分応用できるものと判断された。そこで、自律神経機能変化と病態との関連性を検討するために、自然発症高血圧ラットを用いて生後2日齢から12週齢までの成長にともなう自律神経機能と血圧、心拍数変化の相互関係を追跡した結果、このラットの高血圧発症には成長にともなう交感神経活動の亢進が密接に関連していることが明らかとなり、本法が非侵襲的自律神経機能評価法として有用であることが立証された。
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