研究課題/領域番号 |
04454128
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経解剖学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
千葉 胤道 千葉大学, 医学部, 教授 (20009525)
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研究分担者 |
稲生 英俊 千葉大学, 医学部, 助手 (80223246)
田中 宏一 千葉大学, 医学部, 助手 (20125941)
龍岡 穂積 千葉大学, 医学部, 助教授 (10125940)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1992年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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キーワード | 辺緑下野 / 自律神経 / 繊維連絡 / 神経伝達物質 / シナプス / HRP / コレラトキシンBサブユニット / 免疫組織化学 |
研究概要 |
1。辺緑下野の遠心性投射:辺緑下野は無顆粒島皮質、背側内梨状核、梨状皮質、扁桃体とくに基底外側核群、視床背内側核、視床下部背側部、室傍核、腹側被蓋野、中脳中心灰白質、背側縫線核、脚傍核、青斑核などの広範な自律神経関連核へ線維を送り、皮質の自律神経運動性核の特徴を呈した。このうち視床背内側核および視床下部背側部への投射線維は、主として非対称性のシナプス結合をすることが電子顕微鏡所見より証明された。 2。辺緑下野の求心性投射:WGA-HRPにより逆行性に標識される神経細胞体は、遠心性投射部位のほとんど全てに見られ相互性の線維連絡が証明された。海馬のCA1領域、扁桃体の内側および中心核からは求心性投射のみが見られた。一方、嗅結節、尾状被殻および側座核へは遠心性投射のみが観察された。 3。免疫組織化学的検索:皮質内の線維連絡部位での神経伝達物質の分布密度の多い順に述べると、辺緑下野ではGABA、NPY、ENK、VIP免疫陽性の細胞体およびNPY、VIP陽性の終末が見られ、一方島皮質にはVIP、GABA、ENK、NPY陽性の細胞体およびNPY、VIP、GABA陽性神経終末が見られ、扁桃体基底外側核にはGABA、NPY、VIP陽性の細胞体およびNPY,VIP、GABA陽性神経終末が観察された。 4。軸索輸送標識物質と神経伝達物質免疫組織化学の組み合わせによるシナプス構造の解析:コレラトキシンBないしHRP結合コレラトキシンを標識物質として神経細胞を識別し、神経伝達物質免疫組織化学を組み合せて、脊髄の自律神経核である中間質外側核を対象として、グルタミン酸神経終末が交感神経節前神経に直接シナプス結合することを明らかにした。この方法を前頭皮質に応用し検索を進めている。
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