研究課題/領域番号 |
04454129
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経解剖学
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
井端 泰彦 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (10079684)
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研究分担者 |
田口 淳一 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50188132)
一谷 幸男 筑波大学, 心理学系, 助教授 (80176289)
岡村 均 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (60158813)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1993年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1992年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 視交叉上核 / VIP / バソプレシン / AADC / 免疫細胞化学 / インサイツハイブリデーション / 網膜 / 霊長類 / 視神経 / 二重標識電顕免疫細胞化学 / ニホンザル / ラット |
研究概要 |
平成4年〜5年で得られた研究結果は以下のようなものである。(1)網膜より視交叉上核(SCN)への線維投射の微細局在について:眼球内にコレラトキシンBサブユニット(CT)を注入し、網膜神経節細胞内に取り込まれ、順行性に軸索流により輸送されたCTを含む神経終末とSCN内の主要ニューロンであるVIPニューロンを二重標識電顕免疫細胞化学により検索し、以前に行った研究結果に加えて新しい所見が得られた。即ち、SCNにおいて網膜よりの線維投射はVIPニューロンの細胞体及び樹状突起の両者に終末することが明らかにされた。(2)視交叉上核内に分布するVIPニューロンとバソプレシンニューロン(AVP)ニューロンとの微細相関について:SCN内におけるVIPニューロンとAVPニューロンについて、それぞれの抗血清を用いる二重標識免疫細胞化学を行い、VIPニューロンの軸索がAVPニューロンの細胞体及び樹状突起にシナプス形成を行っていることが明らかにされた。(3)ニホンザル視交叉上核におけるVIP及びAVPニューロンの微細胞構造について:ニホンザルSCNについて光顕及び電顕免疫細胞化学を行い、それぞれのニューロンやシナプスの特徴が明らかにされた。即ち、VIPニューロンの多くは神経膠細胞の突起に囲まれていた。また、VIPニューロンの軸索はSCN内で他の樹状突起などにシナプス形成を行っており、一部の内因性ニューロンであることが明らかにされた。(4)視交叉上核におけるarmatic L-amino acid decarboxylase(AADC)の発現について:SCNにおいてアミン合成の第2段階酵素であるAADC含有ニューロンについて、その分布及びAVPニューロンと共存について個体発生について、mRNAの日内変動について、免疫細胞化学、in-situ hybridization及びnorthern blottingにより検索された。
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