研究課題/領域番号 |
04454138
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
|
研究機関 | 香川医科大学 |
研究代表者 |
畠瀬 修 香川医科大学, 医学部, 教授 (50033220)
|
研究分担者 |
徳田 雅明 香川医科大学, 医学部, 助手 (10163974)
板野 俊文 香川医科大学, 医学部, 助教授 (60145042)
松井 秀樹 香川医科大学, 医学部, 助教授 (30157234)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1993年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
|
キーワード | カルシニューリン / 脱リン酸化 / 脳 / サブユニット / 免疫抑制剤 / カルシウム / てんかん / カルシウムチャネル / A,Bサブユニット / 海馬 / キンドリング / FK506 / ラット脳 / カルシウムイオン / 脱リン酸化反応 / 神経細胞 / ミリストイル化 |
研究概要 |
カルシニューリンの存在様式と機能解析に関する研究は、ラット脳を用いて行った。その結果以下に示すような結果が得られた。 1.カルシニューリンは、すべてがAとBサブユニットが1:1に結合した形で存在しているのではなく、一部はフリーの形で存在している。脳の各部におけるA,Bサブユニットの存在比は大きく異なることが判明した。また膜結合型のカルシニューリンが、カルシウム依存性に増加することを示した。この場合にもAサブユニットに比べBサブユニットは大きく変動し、必ずしも同一の挙動を取っていない。 2.カルシニューリンは脳に多く存在する。特に海馬や線条体に多く存在しているが、ラットてんかんモデルであるキンドリングの系において、6を投与することにより、てんかんの形成を制御することが判明した。この効果は可逆的であり投与中止により再びてんかん形成が進行する。カルシニューリンによる脱リン酸化の促進がてんかん病態に関与していることを示唆している。 海馬神経細胞の培養系において、カルシウム動態を解析した。カルシニューリンの働きを抗体にて中和することにより、神経細胞を刺激した時に生じる細胞内カルシウムイオン増加を促進することが判明した。これは恐らくカルシニューリンが基質としているカルシウムチャネルを介しての効果であることを示唆した。
|