研究課題/領域番号 |
04454139
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
久場 健司 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (60080561)
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研究分担者 |
能見 光雄 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (80117209)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1993年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 細胞内Ca^<2+> / Ca^<2+>誘起性CA^<2+>遊離 / Ca^<2+>電流 / ウサギ耳神経節細胞 / ウシガエル交感神経節細胞 / Cyclic ADP-ribose / ミトコンドリア / サイクロスポリンA / Ca^<2+>誘起性Ca^<2+>遊離 / cyclic ADP-ribose / Ca^<2+>感受性プローブ / 落射蛍光法 / 紫外レーザー共焦点顕微鏡法 / パッチクランプ法 |
研究概要 |
ニューロンに於いて、細胞内Ca^<2+>([Ca^<2+>]_i)は多彩な機能の仲介をする。この起源としての細胞内オーガネラからのCa^<2+>遊離機構を、培養ウシガエル交感神経節細胞と培養ウサギ耳神経節細胞にFura-2やIndo-1を負荷し、光電子倍増管や共焦点レーザー顕微鏡法による蛍光測定法により調べた。 培養ウシガエル交感神経節細胞のCa^<2+>誘起性Ca^<2+>遊離は、膜電位固定下の脱分極パルスによるCa^<2+>の流入により細胞質全体で活性化されるが、活動電位テタヌス(10Hz100パルス以上)によるCa^<2+>流入では、細胞膜の直下でのみしか活性化されない。しかし、細胞内cyclic ADP-riboseの作用下で、細胞質全体に伝播するCICRが活性化される。 培養ウサギ耳神経節ニューロンにおいて、無又は低外液Ca^<2+>による[Ca^<2+>]_iの低下により、ミトコンドリアのサイクロスポリンA感受性のメガチャネルが脱不活性化される。この条件下で、高K^+液による少量のCa^<2+>流入によりミトコンドリア内にCa^<2+>が負荷されると、メガチャネルが活性化され、Ca^<2+>誘起性Ca^<2+>遊離が起こり、細胞質全体に伝播する。 末梢のみならず脳組織内の細胞外空間は狭く、ニューロン活動により細胞外Ca^<2+>濃度が大きく変化することが解っているので、上記2つの細胞内Ca_<2+>遊離機序は、外液Ca^<2+>のレベルに応じて、それぞれ働くと考えられる。
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