研究課題/領域番号 |
04454142
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経・筋肉生理学
|
研究機関 | 岡崎国立共同研究機構 |
研究代表者 |
小幡 邦彦 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (60013976)
|
研究分担者 |
橋本 隆紀 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (40249959)
児島 伸彦 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (80215251)
山肩 葉子 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (20210338)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1992年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
|
キーワード | 海馬 / 神経可塑性 / キンドリング / タンパク質リン酸化 / 分子クローニング / 長期増強 / in situハイブリダイゼーション / 光学計測 / チトクロム・オキシダーゼ / ミトコンドリアDNA |
研究概要 |
本研究ではシナプス可塑性としてラット海馬のキンドリングと長期増強をとり上げ、その際の遺伝子発現、蛋白質の変化を研究して、分子機構を考察した。1)キンドリングラット20匹の海馬からコントロールを差し引いたサブトラクテッドcDNAライブラリーを作り、これについてディファレンシャル・スクリーニングを行って、キンドリングで増加するmRNAとしてチトクロム・オキシダーゼのサブユニット2及び3を見出した。2)キンドリングの刺激中と刺激終了後の経過と遺伝子発現との関係を明らかにするため、高感度のクローニング法であるディファレンシャル・ディスプレイ法で、後発射を電気記録したラット1匹ごとについて、mRNA量の比較・検討を行っている。3)長期増強による遺伝子発現を明らかにするため、海馬スライス標本にテトラエチルアンモニウムを投与して長期増強様変化を起こした後、そのスライスからcDNAライブラリーを作成しディファレンシャル・クローニングした。長期増強で増加しているcDNA数個を得て、解析を進めている。4)シナプス小胞蛋白質シナプシンIのカルシウム・カルモジュリンキナーゼIIによるリン酸化を測定し、キンドリング・ラットの大脳皮質、海馬ではリン酸化が亢進していることを見出した。5)海馬スライス標本の活動を電気的及び光学的に計測して、薬物でけいれん波を1時間以上起こした後、in situハイブリダイゼーションを行い、c-fos mRNAがけいれん波の起源であるCA3錐体細胞にのみ発現することを見出した。6)長期増強発生後の海馬スライスに起こる神経発生関連蛋白質ドレブリンの増加を免疫組織化学でしらべた。
|