研究課題/領域番号 |
04454189
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 大分医科大学 |
研究代表者 |
樋口 安典 大分医科大学, 医学部, 助教授 (60040284)
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研究分担者 |
瀬戸口 美保子 大分医科大学, 医学部, 助手 (20236110)
秋月 真一郎 Oita Medical Univ., Pathology Assistant (80159334)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | CD14 / TNF / transgene / recombinant / diabetes / β-cell / cDNA / beta-cell / 〓DNA / transgenic mouse / TNF-α / shock |
研究概要 |
I.CD14遺伝子の発現制御の解析:マウスCD14ゲノム遺伝子の転写開始点上流-249bpから-255bpに存在するTPA responsive element様配列(TRE)、TGATTCAおよびその直ぐ下流のCT rich配列がCD14の発現制御に関与するシスエレメントとなることを明らかにした。ヒトCD14遺伝子のプロモーター領域の塩基配列を明かにし、マウス配列と比較した。II.CD14 cDNAおよびゲノム遺伝子改変によるTNFの産生制御実験:1.膜非結合型リコンビナントCD14(rCD14)の分離:nativeおよびcDNAの3'側コード部にmutationを加えC末端部が種々の長さで短縮したクローンを作成し、大腸菌および昆虫系ベクターで発現させた。単クローン抗体(mAb)を作成した。このmAbとCD14 cDNAを用いてKupffer細胞(KC)のCD14はLPS刺激により著しく発現増強し、常時強くCD14を発現し、LPS刺激では発現増強が軽度な腹腔Mφとは著しく性質が異なることを明らかにした。さらにmAbを用いたFACSでKCと腹腔Mφの解析を行っており、KCは特有な小集団のMφに由来する結果を得た。2.CD14遺伝子TGマウスの作成:メタロチオネイン(MT)、U2αグロブリンおよびサイトメガロウイルスをプロモーターにしたnativeおよび変異CD14を注入したF_1マウス由来の卵から各々のTGマウスを得た。これまでの亜鉛投与MTプロモーター変異CD14遺伝子マウスのノーザン法による解析では肝、小腸、精巣で強い発現が見られた。III.TNFのランゲルハンス島β細胞における発現TGマウスの検索:島はリンパ球の浸潤により著しく腫大が見られた。β細胞の障害は軽微であった。浸潤リンパ球はCD4^+,CD8^-のTリンパ球あるいはslg^+Bリンパ球であった。小数のリンパ球で活性化が見られた。β細胞はリンパ球で圧排されていたが、β細胞の有意の減少は見られなかった。TGの島ではfibrosisが見られた。このfibrosisは抗CD3抗体投与で減少した。また、β細胞細胞上にMHCクラスII抗原の発現は見られなかった。β細胞の再生像が見られた。
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