研究課題/領域番号 |
04454202
|
研究種目 |
一般研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
ウイルス学
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
中島 捷久 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (40012778)
|
研究分担者 |
中島 節子 国立公衆衛生院, 微生物学部, 室長 (80124402)
信澤 枝里 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (90183904)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1994
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1994年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
|
キーワード | インフルエンザウイルス / 血球凝集素 / 単一抗体 / in vitro抗体作製 / in vitro発現 |
研究概要 |
インフルエンザウイルスの抗原変異の機構を理解するためには、HA蛋白質のどの領域をヒトの免疫機構が抗原として認識しどのように反応するかを明らかにする必要がある。本研究は2つの方法によって行なった。 1。インフルエンザウイルス感染患者リンパ球よりIgG mRNAの分離とIgG蛋白質のin vitroでの発現法によるインフルエンザウイルスHAに対する単一抗体の作成。この目的を達成するためにマウスハイブリドーマ由来のIgG mRNAよりのHA蛋白質に対するIgG抗体の作成を検討した。STRATAGENE社によるimmunozapベクターによっては同定できるだけの抗体の産生がなかった。最近H鎖とL鎖を結合した抗体作製の報告がありこのシステム系にかえてインフルエンザウイルスHAに対する抗体作成を試みたところ、HLリンカーによる抗体産生はH鎖、L鎖を別々な蛋白質として発現させるより、より安定な蛋白質として大腸菌の中で発現できる事がわかった。残念ながら特異性が弱いこともわかったが、この方法を改良することによってin vitro抗体作成はインフルエンザウイルスHAに対するものでも可能であることが示唆された。 2。インフルエンザウイルスHAに対するオリゴペプチドを作成し、これらのペプチドをエピトープとして認識する抗体がヒト血清中にどの程度あるかを検討した(エピトープスキャニング)。8アミノ酸からなるペプチドを抗原に用いた場合、約1/3のペプチドが強弱をもってヒト血清中の抗体と反応した。10アミノ酸からなるペプチドを用いた場合、抗原決定基の特定はある程度できたが、ペプチド数は12にした方がより明確な結果が得られる事が推察できた。
|