研究課題/領域番号 |
04454212
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
羅 智靖 順天堂大学, 医学部, 講師 (60230851)
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研究分担者 |
廣瀬 智弘 山之内製薬, 中央研究所, 研究員
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
6,700千円 (直接経費: 6,700千円)
1993年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1992年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | FcεRI / シグナル伝達 / マスト細胞 / キメラ融合分子 / Sykキナーゼ / FcepsilonRI / FсεRI / I型アレルギー / アトピー遺伝子 |
研究概要 |
高親和性IgEレセプター(FcεRI)は、マスト細胞、好塩基球、好酸球、皮膚のランゲルハウス細胞などに選択的に発現しているレセプターで、I型アレルギー反応の効果相を発動させる分子である。FcεRIはα_1β_1γ_2の4量体構造をとっており、α鎖はIgEを結合し、β、γ鎖はシグナル伝達に関与する。遺伝子組み換えによってヒトFcεRIα鎖細胞外ドメインの可溶化(CHO細胞)が可能になったが、IgEとFcεRIα鎖の高親和性結合の分子機構を明らかにするためには、α鎖上のIgE結合部位の高次構造を解明する必要があり、α鎖の結晶化を目指して可溶化α鎖大量生産系をバキュロウイルスを用いて構築した。結晶化のためには糖鎖修飾を除く必要があるので、その前段階として糖鎖修飾部位を同定し、各部位の糖鎖修飾の程度を明らかにした。今後、主たる糖鎖修飾部位に変異を導入して、糖鎖修飾を除き、IgE結合活性を検討する。 より単純な一分子の系を用いてシグナル伝達を解析するために、IgEを結合するヒトα鎖細胞外ドメインと、シグナル伝達に関与するヒトβ鎖C末端側の細胞内ドメインまたはヒトγ鎖の細胞内ドメインとのキメラ融合分子を導入した細胞株を樹立し、その発現様式を明らかにした。またヒト好塩基球細胞株よりヒトSykキナーゼ遺伝子をクローニングし、上記の細胞株に導入して、FcεRIを介するシグナル伝達におけるSykキナーゼの役割を検討している。
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