研究課題/領域番号 |
04454232
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐々木 毅 東北大学, 医学部, 教授 (50110656)
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研究分担者 |
遠藤 一靖 東北大, 医学部, 講師 (60125507)
菅村 和夫 東北大, 医学部, 教授 (20117360)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
1993年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1992年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
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キーワード | 慢性関節リウマチ / ヒトパルボウイルスB19 / 持続感染 / 多発性関節炎 |
研究概要 |
これまでに(1)B19感染による急性多発生関節炎後にRA様症状を発現し、臨床的にも血清学的にも典型的RA状態に移行する例が存在することを報告した。更にこれらの例では、骨髄血でB19 DNAが証明でき、B19抗原に対し、T細胞が高反応性であった。これより、B19ウイルスがRA例の病態発現に関与する可能性が示された。本年は、成人において、B19が持続感染しうるのか、持続感染は、特定の疾患(RA)に限定して成立するのか、更には、その潜伏部位について検討を行った。その結果、以下の成績を得た。 (i)現在検索しえた範囲内ではRA例に限局してB19 NAが検出できることを認めた。 (ii)B19ウイルスは赤芽球系細胞で増殖しうるが、他臓器における存在様式は不明である。急性B19感染、RA、造血器疾患例により得た末梢血、骨髄血、或いは関節組織材料を用いて、PCR法によるB19-DNAが検出されることが判明した。関節組織でもB19を検出できる例が存在したが、この例は骨髄血等でも陽性を示した。 (iii)一方、他疾患より得られた骨髄が末梢血、関節の試料よりB19-DNAを検出することはできなかった。RA例由来B19-DNAの全DNAのそれの比較を検討中である。又、これらの例とHLAの相関を検討中である。 以上よりHPV/B19ウイルスは、健常人においても持続感染が成立しうることを示す成績を得た。特に、この持続感染とRA発現の関連が目立った。
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