研究課題/領域番号 |
04454239
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
伊藤 漸 群馬大学, 内分泌研究所, 教授 (00008294)
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研究分担者 |
坂井 貴文 群馬大学, 内分泌研究所, 助手 (40235114)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1993年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1992年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | モチリン / 空腹期収縮 / セロトニン |
研究概要 |
1.モチリンの末梢性作用とセロトニンの関係を調べるために、イヌ胃を生体より離断し人工血液にて灌流した。その結果、モチリンにより惹起された幽門側に向かう蠕動運動は5HT_3アンタゴニストにより完全に消失し、モチリンの末梢に対する作用にはセロトニンが関係することが確認された。また、この実験系を用いて、モチリン作用に関与する他の因子の解析も同時に行い、α-receptor及びcholinergic神経がモチリンの作用発現に関与することが明らかになった。 2.force transducerを慢性逢着したイヌに、モチリンの非ペプチド性アゴニストであるEM523及び種々のreceptorantagonistを投与し消化管運動に対する作用を調べた。EM523は意識下犬に容量依存性にpHse lll様の運動を惹起し、血中モチリン濃度の上昇が観察された。これらの運動はchollinergic、5HT_3 receptor antagonist及びdopaminにより消失したが、opiate antagonistやmethysergideは運動に影響を与えなかった。これは、上記1の結果を支持するものである。 3.当該研究により、モチリンの消化管運動昴進作用にはセロトニン神経の存在が必要なことが明らかになったが、セロトニン神経の局在及びモチリンレセプターとの関係などは不明であり、今後、明らかにされるべき問題であると考えられる。また、セロトニンの空腹期収縮発現機構における中枢性関与は、今回の実験からは結論が出ず、更なる研究が必要である。
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