研究課題/領域番号 |
04454260
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
木村 時久 東北大学, 医学部・附属病院(循環器および内分泌), 講師 (00004945)
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研究分担者 |
庄司 優 東北大学, 医学部(循環器および内分泌), 助手 (10226300)
太田 耕造 東北大学, 医学部・附属病院(循環器および内分泌), 助手 (10185267)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1992年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | サイトカイン / インターロイキン / バゾプレッシン / 心房性Na利尿ホルモン / 血圧 / 体温 / 副腎皮質刺激ホルモン / プロスタグランデン / 副賢皮質刺激ホルモン |
研究概要 |
平成4年度 計画1 脳室内にインターロイキン(IL-1β)投与の血中バゾプレッシン(AVP)、心房性Na利尿ホルモン(ANH)、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、体温、血圧および心拍数に対する作用:ラット脳室内にIL-1βを投与すると血中AVP、ACTHおよびANH濃度はほぼ用量依存的に増加した。この時、血圧および体温は少量および中等量のIL-1βでは増加するが、高濃度ではむしろ減少した。心拍数はIL-1βのいずれの用量にても一定の変化を示さなかった。 計画2 IL-1βの上記諸作用に対するインドメサシン(IM)の作用:脳室内にIL-1β投与前にIMを腹腔内に投与するとIL-1βのAVP、ACTH分泌および体温に対する作用は完全に抑制された。しかし、血圧およびANH分泌に対する作用は抑えられず、むしろIM投与により増強した。 平成5年度 計画1 IL-1βの末梢投与による血中AVP、ANP、ACTH濃度、体温、血圧、心拍数に対する作用:IL-1βは血中AVP、ANP、ACTH濃度を上昇させるが、その変化は濃度依存的ではない。体温、血圧は比較的低濃度(で上昇するが、高濃度では低下するが、脈拍は有意な変化を示さなかった。上記の変化の内、AVP、ACTH、体温の変化はIM投与にて抑えられた。計画2 IL-1βの末梢作用に対するPGとEDRF(NO)の作用:PGの関与については計画1で行った。NOの合成阻害剤(LNAME)と共にIL-1βを投与しても、IL-1βによるAVP、ANP分泌作用、体温および心拍数の変化は影響されなかった。しかし、IL-1βによる血圧の一過性の低下はLNAMEにより抑制された。計画3 IL-1βの末梢投与による腎水電解質代謝に対する作用:IL-1βによるナトリウム利尿作用は血中ANP分泌の増加に一致して生じた。ANPの特異的拮抗剤であるHS142-1の末梢投与はIL-1βによる血中ANP濃度の増加にもかかわらず、ナトリウム利尿を完全に抑制した。
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