研究課題/領域番号 |
04454268
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
金出 英夫 九州大学, 医学部, 教授 (80038851)
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研究分担者 |
西村 淳二 九州大学, 医学部, 講師 (90237727)
小林 誠 九州大学, 医学部, 助教授 (80225515)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 血管平滑筋 / 細胞カルシウム / 血管緊張 / 血管拡張薬 / カルシウム感受性 / 血管内皮細胞 / 血管拡張 / 細胞質カルシウム濃度 / エンドセリン受容体 / 細胞カルシウム濃度 / cyclic AMP / 血管〓縮 |
研究概要 |
1.血管緊張亢進の成因に関する研究 アンギオテンシンII(AT II)とエンドセリン(ET)は、強力な血管収縮性のペプチドである。本研究では、まず、AT IIやET受容体の発現調節機序について解析を試み、次いでETの血管緊張調節機序の解明に取組んだ。(1)CキナーゼとAキナーゼによる平滑筋AT II受容体mRNAの発現調節。ラット大動脈初代培養平滑筋細胞のAT IItype-1受容体mRNAの発現におよぼすAT IIおよびcAMPの効果をRT-PCR法を用いて検討した。フラ-2顕微鏡側光法を用いて[Ca]iを測定し、生理的反応性の尺度とした。i)AT II、C-キナーゼおよびA-キナーゼはAT II受容体mRNAの発現を調節していること、ii)受容体mRNAの増加は[Ca]iと良く相関するが、受容体mRNAの減少は必ずしも相関しないことが示唆された。(2)cAMPによるET_A受容体の制御。ラット大動脈初代培養平滑筋細胞に、forskolinとIBMXを併用し、cAMPを長時間上昇させるとET_A受容体はup-regulationを受けることが明らかとなった。(3)ET-1とET-3による冠状動脈収縮機序の相違を明らかにした。 2.血管拡張薬の開発 古典的な血管拡張薬であるパパベリン、現在使用されている血管拡張薬であるニコランジル、開発中の血管拡張薬LP-805について作用機序の解明を試みた。(1)パパベリンやニコランジルは主として[Ca]iを低下させ、収縮蛋白のCa感受性を低下させることによって、弛緩を引き起こすこと、(2)ニコランジルの[Ca]i低下の機序として、ATP感受性Kチャネルの開放も重要であることが明かとなった。(3)合成抗狭心症薬LP-805はATP感受性Kチャネルを開き、[Ca]iを低下させる一方、EDRFを産生する。この詳細な機序を解明した。
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