研究課題/領域番号 |
04454273
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 中村学園大学 |
研究代表者 |
中村 元臣 中村学園大学, 大学院・栄養科学研究所, 教授 (60037322)
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研究分担者 |
阿部 志磨子 (阿部 志麿子) 中村学園大学, 家政学部, 助手 (60192994)
原 孝之 中村学園大学, 家政学部, 助教授 (10164998)
青峰 正裕 中村学園大学, 家政学部, 教授 (60091261)
谷口 巳佐子 中村学園大学, 家政学部, 教授 (70069764)
藤田 守 中村学園大学, 家政学部, 教授 (60037471)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
1994年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1993年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1992年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
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キーワード | 大動脈中、膜壊死 / 動脈血栓 / whhl / 高脂血症 / 急性心筋梗塞 / 肥厚内膜剥離 / ヘビ毒 / アンジオテンシンII / 大動脈中膜壊死 / WHHL / へび毒 / 動脈硬化 / 心筋梗塞 / 冠細小動脈硬化 / 間歇的高脂血症 / 細小動脈硬化 / 血液凝固 |
研究概要 |
(研究目的)急性心筋梗塞(以下AMIと略す)は冠動脈硬化巣に発生した血栓によって、冠動脈内腔が突然閉塞されることによって起こる事が、臨床病理研究家から明らかにされている。しかし、冠動脈造影法によってその後起こるAMIの原因となる閉塞性血栓の発生部位を予測すつ事は極めて困難であり、しばしば軽度ないし中等度の狭窄部位に起こるとされている。従って、冠動脈の血栓の発生機序は全く不明であり、AMIの発症誘発因子も定かでない。 本研究では、冠動脈硬化部に血栓が発生する機序を明らかにする手がかりとして、異なるタイプの動脈硬化家兎に、血液凝固能を亢進させた状態で、血圧を上昇又は降下させる事により、AMIを実験的に誘発させる事を試みた。(方法)血液凝固剤を安定して亢進させるため、150μg/kgのRussel's viper venom(以下RVVと略す)を腹腔内投与した。RVV投与後30分後、静脈内にセロトニン(100μg/kg)叉はアンジオテンシンII(20,30,40μg/kg)を注入し、これを2日繰り返したのち、48時間後に屠殺した。高コレステロール食を間歇的又は連続して8〜12ケ月負荷した家兎と、遺伝性高脂血症家兎(WHHL)を用いた。(結果と考察)定型的AMI病変は正常家兎にセロトニンを投与しても起こるが、病巣が小さかった。WHHLでは29羽中7羽にAMI病変を認めたが、コレステロール負荷群には認めなかった。RVVとアンジオテンシンを投与したWHHL家兎では、RVVとセロトニンを投与したWHHL家兎に比し有為に大動脈の血栓の発生頻度が上昇し、高頻度に肥厚内膜のめくれ減少と中膜壊死を誘発し得た。従って、血圧の急激な上昇は動脈血栓を誘発する可能性があると考えられる。今後、冠動脈に複雑病変を作る必要があると思われる。
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