研究課題/領域番号 |
04454285
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
西岡 清 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (20077647)
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研究分担者 |
山本 俊行 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (30242192)
松永 剛 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (50239050)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1992年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 表皮細胞 / 接触皮膚炎 / アトピー皮膚炎 / ICAM-1 / DNCB / サイトカイン / PCR / In situ hybridization |
研究概要 |
本年度は炎症性皮膚症患における表皮細胞よりのサイトカイン産生のパターンおよびその調節機序を検討するための実験系の確立と実際の皮膚炎の場におけるサイトカインの産生を検討した。前者においては、植皮手術時に得た皮膚片を用いて器官培養を行ない、種々の化学物質を添加して経時的に培養上清を回収し、そのサイトカイン量をELISA法にて測定した。この場合用いる培養液、培養皮膚組織のサイズ、厚さなどにより細胞の生存率にかなりのばらつきが見られ条件の決定に苦労したが、ほぼ満足の出来る条件が得られ、引き続きサイトカインレベルの測定を行ないたい。あわせて培養各時期に皮膚組織を回収し、細胞接着因子の発現を検討したが、DNCBを添加した群においてケラチノサイト上にICAM-1の発現を認めた。このことは接触皮膚炎などの発症に従来考えられていたアレルギー的な機序のみでなく抗原刺激による皮膚での細胞接着因子の発現が皮膚炎発症に重要な役割を果たしている可能性を示唆するものと考えられ、その調節機序を検討することにより接触皮膚炎の根本的な治療も可能と考えられた。また新しい外用剤の皮膚刺激性、皮膚感作性の検定にも応用できるものと考えられ今後引きつづき検討を加える予定である。後者に関してはアトピー性皮膚炎患者の病変部及びダニ貼付試験部の皮膚組織を用い、in situ hybridizationの手技により細胞接着因子のmRNAの発現を、PCR法によりサイトカインの産生パターンを検討した。興味ある点として、リンパ球の浸潤を認めない部位にもICAM-1のmRNAの発現を認め、アトピー性皮膚炎がすでに内眼的健常部においても始まっている可能性が考えられた。今後PCR法によるサイトカイン産性の時期と細胞接着因子の発現、Th2細胞の浸潤様式との関連性を検討したいと考えている。
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