研究課題/領域番号 |
04454292
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
片倉 剛 東北大学, 医療技術短期大学部, 教授 (10004920)
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研究分担者 |
大石 幹男 (大石 幹雄) 東北大学, 医療技術短期大学部, 助手 (20004921)
鈴木 正吾 東北大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (00004870)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 骨塩測定 / エネルギーサブトラクション / CCDカメラ / ディジタルラジオグラフィー / 医用画像処理 / 骨粗鬆症 |
研究概要 |
近年、寿命の高齢化にともない、骨粗鬆症などに起因する骨折が問題視され、骨塩測定の広域化が重要視されている。現在の患者数は450万人とも推定されており、特に60歳以上の高齢者は早期発見、予防のために各個体の骨塩量を知る必要があり、その対象者は本邦で2000万人とも言われている。 しかし、現在の骨塩の測定装置は大型で集団検診に適したものは未だ開発されていない。現在の骨塩測定法の原理は二重エネルギー法(DEXA)法が主流であり、このほかX線写真の濃度から骨塩を求めるMD法、及びその改良型のCXD法が使用されている。MD法やCXD法は手骨部のX線撮影によるもので、被験者にたいする検査時間が短く集団検診には適するが、現像処理が必要なことやエネルギー差分法が適用できないために骨組成と軟部組織成分の分離がでないなどの欠点がある。 本研究は第2中手骨や橈骨を高感度の冷却CCDカメラを使用して高・低エネルギーX線で撮影し、この2画像から差分法により骨成分を求めるものである。 冷却CCDカメラは宇宙観測のため近年急速に発達したもので、その基本原理はCCD素子を冷却すると、熱ノイズがほぼ完全に除去されて高増幅が可能となり、微少光が映像化できる。このカメラの感度はISO10万とも言われ、X線による蛍光像を直接撮影できる。 著者らは本法による実験装置を試作し、感度、精度、正確度などを測定し、中手骨や橈骨の実測を行い良好な結果を得た。
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