研究課題/領域番号 |
04454307
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
葛西 眞一 旭川医科大学, 医学部, 助教授 (40091566)
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研究分担者 |
澤 雅之 旭川医科大学, 医学部, 助手 (70226059)
柿坂 明俊 旭川医科大学, 医学部, 助手 (60194677)
山本 哲 旭川医科大学, 医学部, 講師 (50125415)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1994年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ハイブリッド人工肝臓 / 代謝機能補助 / 遊離肝細胞 / マイクロキャリアー / 培養基質 / hybrid artificial liver / 人工肝臓 / 代謝補助装置 / 肝細胞培養 |
研究概要 |
重篤な肝機能障害である肝不全の治療法として、人工肝臓による方法と肝移植による方法がある。前者の方法として、吸着剤血液灌流、血液透析・濾過、血漿交換等があるが、急性肝不全の救命率はなお30%と低い。後者の肝移植は、救命率が60%と高いが、ドナー不足が最大の問題である。この様なことから、近年、代謝機能を備えた肝機能補助法が検討されている。この場合、肝機能を長期に良好な状態で再現させるシステムの開発が最重要課題であり、本研究では、生体材料としての肝細胞が、初期の目的を達しうるための人工材料として、いかなるものが良いかを検討した。 1.肝細胞機能発現の検討:基質接着依存型の肝細胞は何らかの担体に固定、あるいは、被包化した方が長期生存し機能を発現する。この場合、コラーゲンやEGFの使用、あるいは単層の形態よりも三次元構造を有する方が機能発現にとって有利で有る事が判明した。 2.人工担体の検討:セルロース系マイクロキャリアについて細胞接着法、その機能の評価を行ない、更なる工夫によりその有用性が示唆された。 3.人工材料固定化肝細胞の生体内移植による安全性ならびに機能の解析:ポリウレタンフォーム固定化肝細胞を腹腔内に移植し、生着を検討したところ、早期生着の可能性が示唆された。 以上の成績より、ハイブリッド型の人工的肝機能補助システムの代謝のリアクターモジュールは、人工担体接着肝細胞を、浮遊型システムか中空糸型システムに適用する方法が有用と考えられる。
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