研究課題/領域番号 |
04454330
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
井上 一知 京都大学, 医学部, 講師 (90168435)
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研究分担者 |
伏木 享 京都大学, 農学部, 助教授 (20135544)
藤井 信孝 京都大学, 薬学部, 教授 (60109014)
筏 義人 京都大学, 生体医療工学センター, 教授 (00025909)
前谷 俊三 京都大学, 生体医療工学センター, 教授 (10115933)
内田 耕太郎 京都大学, 医療技術短期大学部, 教授 (80025577)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
1993年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1992年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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キーワード | エンドセリン / 膵炎 / EGF / 膵再生 / ラ島移植 / ハイブリッド型人工膵 / 異種移植 / 免疫抑制剤 / 急性膵炎 / アッセイ / シオニン / 分離ラ島 / MRPT / バッグタイプ人工膵 |
研究概要 |
○エンドセリンが膵微小循環の調節に重要な役割を果すことを明らかにし得た。さらに、エンドセリンはラット膵炎モデルにおいてその浮腫を軽減させることを観察し得たが、エンドセリン拮抗剤を用いることによりこの現象に対する裏づけが得られた。○ラットにおける膵切除後の残存膵に、EGFレセプターの発現を観察し得たが、これは膵切除後の残存膵の再生機序に、EGFが深く関与し得ることを示唆するものである。○ラットにおける実験的膵炎モデルに対する免疫抑制剤の影響を検討したところ、Cyclosporinによる膵炎増悪作用の方が、FK506による膵炎増悪作用よりもより著明であった。これは臓器移殖後にしばしば見られる膵炎発症およびその悪化に対する免疫抑制剤の関与を考慮するうえで興味ある知見である。○大動物からの膵ラ氏島分離は従来より困難とされてきたが、イヌおよびブタ膵からのviabilityに富むラ氏島を大量に分離し得る方法を確立し得た。○チューブ型のハイブリッド型人工膵を用いて、in vitroにおける検討を施行したところ、アガロースゲルをラ氏島と一緒に封入することにより、長期培養後においても良好なインスリン分泌反応が得られることが判明した。In vivoにおける糖尿病ラットに対する同種移植後にも、免疫抑制剤を用いることなく長期にわたる生着が得られた。○新しく開発されたバッグタイプのハイブリッド型人工膵内に、イヌから分離したラ氏島を封入後、糖尿病作製ラットの腹腔内への異種移植を施行したところ、著明な血糖値の低下が観察された。このバッグタイプのハイブリッド型人工膵は、将来的に糖尿病に対する有力な治療法になり得る可能性も想定される。
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