研究課題/領域番号 |
04454373
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 富山医科薬科大学 |
研究代表者 |
松井 寿夫 富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (20173784)
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研究分担者 |
金森 昌彦 富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (20204547)
辻 陽雄 富山医科薬科大学, 医学部, 教授 (90009449)
市村 和徳 富山医科薬科大学, 附属病院, 助手 (90223114)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 転移 / マウス未分化肉腫 / 細胞外マトリックス / 上皮増殖因子 / 腫瘍マーカー / ラミニン / IV型コラーゲン / tumor heterogeneity / epidermal growth factor / cell growth |
研究概要 |
転移抑制因子の細胞生物学的解析の重要性にかんがみ、当教室で分離樹立したマウス未分化肉腫高肺転移株および低肺転移株を用いて、転移能を規制する要因として細胞外マトリックス浸潤能を検討しており、昨年度本研究から、腫瘍細胞の細胞外マトリックス分解能を誘導する因子として、細胞外マトリックス成分への細胞接着や血清中の上皮増殖因子の関与を明らかにした。本年度研究において、マウス未分化肉腫の自然肺転移モデルを用いて、肺転移の経時的変化と細胞外マトリックス構成成分のラミニン、IV型コラーゲンの血中濃度との関連を調べたところ、肺転移結節数とマトリックス成分の血中濃度との間には高い相関性がみられ、転移結節数の増加に伴い、血中濃度が上昇することが明らかとなった。これは、細胞外マトリックスが腫瘍細胞のマトリックス浸潤過程で分解され、構成成分が血中に逸脱するためと考えられる。このことから、細胞外マトリックス構成成分のラミニン、IV型コラーゲンの血中濃度は転移のマーカーとして有用であり、予後診断や治療効果判定の指標として臨床的な価値を有することが示唆された。さらに、昨年度本研究から得られた知見をもとに、細胞外マトリックス浸潤を規制する因子として浸潤能の増強作用を持つ上皮増殖因子に着目し、マウス自然肺転移モデルの肺転移形成に対して、上皮増殖因子レセプターをターゲットとした抗上皮増殖因子レセプターモノクローナル抗体による転移抑制実験を行った。その結果、腫瘍細胞膜上に高率に上皮増殖因子レセプターを発現するマウス未分化肉腫高肺転移株移植群において、抗体投与により肺転移は抑制されることを確認した。これらのことから、腫瘍細胞に発現する上皮増殖因子は、細胞外マトリックス浸潤の調節因子として転移能を規制し、上皮増殖因子レセプターの発現度が悪性腫瘍の予後の関連するばかりでなく、治療のターゲットとしても有用であることが示唆された。
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