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急性脊髄損傷の実験的治療-神経性セロトニン除去の効果

研究課題

研究課題/領域番号 04454375
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

福田 眞輔  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20028559)

研究分担者 前田 敏博  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (50028388)
井上 康二  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (80213156)
藤田 資文  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (20219025)
勝浦 章知  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (60214342)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1993年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1992年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード実験的脊髄損傷 / セロトニン / GFAP陽性星状グリア細胞 / 急性脊髄損傷
研究概要

実験方法:実験動物には300g程度のウイスターラットを使用した。実験群ではd.l.-methyl-ester-hydrochloride-P-chlorophenylanine(P-CPA)を400mg/Kg腹腔内に3日間連続投与して脊髄のセロトニンを除去した。対照群では溶媒のみを同様に3日間投与した。両群とも薬物投与を終了した翌日に、第7胸椎レベルにおいて脊髄を硬膜上からスギタ式アノイリスマクリップで3秒間絞扼して脊髄損傷を作成した。両群とも1週間下肢の運動機能と傾斜台上での保持能力を観察したのち、脊髄を組織学的に検索した。
結果:
1.下肢運動麻痺
実験群、対照群ともに損傷直後は両下肢に完全運動麻痺がおきた。1週間のうちに両下肢に痕跡的な自動運動があらわれた。傾斜台保持可能最大角度は両群ともに損傷前の90°から損傷直後に50°に低下し、その後不変であった。
2.脊髄HE染色組織所見
実験群、対照群ともに損傷部位において中心灰白質にほぼ限局した出血性壊死が生じ一部には空洞形成がみられた。壊死巣の脊髄横断面上の大きさには両群間に差はなかった。
3.glial fibrillary acid protein(GFAP),陽性星状グリア細胞の様態
抗GFAP血清による免疫組織化学では壊死巣周囲および損傷部から尾側の脊髄にGFAP陽性グリア細胞の存在を認めた。GFAP陽性度は実験群においてより顕著であった。
まとめ:脊髄のセロトニン除去は脊髄損傷に続発する2次損傷には影響がなかったが、その後の修復を促進する可能性が示唆された。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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