研究課題/領域番号 |
04454405
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
泌尿器科学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
秦野 直 (秦野 道) 琉球大学, 医学部, 助教授 (10101924)
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研究分担者 |
小山 雄三 琉球大学, 医学部, 講師 (80129436)
早川 正道 琉球大学, 医学部, 助教授 (00095639)
大澤 炯 琉球大学, 医学部, 教授 (70045251)
川村 猛 東京都立清瀬小児病院, 医長
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1993年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | コピュータ / 内視鏡 / 膀胱鏡 / 三角部 / 測定 / 膀胱尿管逆流現象 / 位置測定 / コンピュータ / 膀胱三角部 / 三次元 / 計測 |
研究概要 |
膀胱尿管逆流現象と膀胱三角部の形状との関係を調べた。【方法】従来膀胱三角部の形状を客観的に測定することは不可能であった。著者はその測定を可能にする方法を開発した。(特許---日本Pat.4-95002申請中、米国特許Pat.5228429取得ずみ、EPC Pat92100009.7申請中)まず本特許により測定器の製作をおこなった。測定装置は、多関節のアームおよび測定値を算出するソフトウェアにより構成されている。ソフトウェアは専用のソフトウェアをC言語により独自に開発した。それぞれの関節に装着された、角度センサーよりの値はコンピュータに転送されこのソフトウェアにより三角部の形状を表示した。【結果】精密な尿管口の位置の計測の結果、尿管口の位置は従来考えられていたように固定しているのではなく、膀胱に尿がたまるにしたがってその位置が大きく外側に移動することが判明した。しかもその移動距離は最大100%にも及んでいることが判明した。そこで、この現象が膀胱三角部の脆弱性(強度)に関係しているのではないかという仮説をたて、三角部の脆弱性に関係のあることが疑われる膀胱尿管逆流現象にまとを絞った。対象は小児逆流症例としコントロールとして非逆流症例とした。この2群において、膀胱空虚時と充満時、それぞれ尿管口の位置を計測しその移動距離を計測した。この結果膀胱尿管逆流症例では、三角部は前後左右にほぼ均等に伸びていたのに比し、非逆流症例では前後方向のみに伸び、左右方向にはほとんど伸展が見られなかった。これらの事実より、左右の尿管口を結ぶ筋肉の強さことが逆流の防止に重要な役割を果たしていることが判明した。
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