研究課題/領域番号 |
04454413
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
産婦人科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
久保 武士 筑波大学, 臨床医学系, 教授 (20010267)
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研究分担者 |
重光 貞彦 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (20235526)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 双胎 / 胎児心拍数 / 相互相関 / 胎児循環動態 / 相互相関係数 / 双胎胎児循環動態 |
研究概要 |
双胎両児の心拍数を同時記録してみると、非常に類似した変動を示す部分がよく観察される。我々は、同時記録された双胎両児の心拍数時系列データをもとにその相互相関を解析した。それにより双胎間の心拍数変動の関連性について定量的に検討を加えることが本研究の目的である。 筑波大学附属病院受診中の双胎妊婦に対してその同意を得た上、双胎用分娩監視装置(TOITU,MT-430)を用いてNSTを行い、心拍数出力をデジタル化してパーソナルコンピュータに収録した。一回の収録は0.2秒のサンプリング間隔で25分間行った。心拍数時系列データ収録後、active phase及びresting phaseと視認される区間において、それぞれ時間差(τ)が±60秒の範囲における相互相関関数(ρ(τ))を求めた。 収録された症例は13症例のべ55件となった。妊娠週数は25〜38週であった。胎児の胎内動態をactive phaseとresting phaseに分けて観察してみたところ、active phaseで相互相関係数の最大値(ρ_<max>)をみると、ほとんどの症例でρ_<max>>0.20となるピークがあり、その平均と標準偏差は0.433±0.164であった。また、ピークの遅れ時間は12.44±12.35秒であった。これに対し、resting phaseでは、ρ_<max>は0.191±0.215であり、必ずしも特徴的なピークを示さないものが多かった。また、active phaseについて相互スペクトルを求めると、3.0〜5.0cycle/min.の区間に小さなピークが認められた。なお、1絨毛膜性双胎と2絨毛膜性双胎とでは、双胎間の心拍数相互相関に明らかな差異は認められなかった。また、妊娠週数の進行に伴う相互相関の特徴的な変化もみられなかった。 双胎両児の心拍数には絨毛膜数を問わず部分的に高い相関関係を示す時相があり、両児に周期の近似したLTVが存在することが示唆された。しかしながら、絨毛膜数による相互相関の明確な差異は認められなかったため、双胎間輸血症候群のような合併症の予知については今回の手法では難しく、引き続き検討を要するものと思われた。
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